研究課題/領域番号 |
18659427
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 禎之 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (40326385)
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研究分担者 |
上松 右二 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (90223502)
沖田 竜二 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70420750)
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キーワード | glioma / MGMT / RNA干渉 / 遺伝子治療 / promoter methylation / Methylation-specific PCR / 悪性グリオーマ / Temozolomide |
研究概要 |
(1)摘出標本の一部をパラフィン切片とし、H&E染色ならびに免疫染色を実施した。抗体として、MGMT、 GFAP、 MIB-1等を実施し、WHO分類に従い悪性度を含めた組織診断を決定した。 (2)摘出標本の一部はすぐに培養実験に使用した。患者の腫瘍組織からの初代培養株と細胞バンクより購入したグリオーマ株について実施した。 (3)培養細胞からのDNA、 RNA抽出は、それぞれ、DNA Extractor WB kit, ISOGENのキットを使用した。抽出したDNAは、MGMTのpromoter領域のMethylation specific PCRに使用し、抽出したRNAはMGMT発現を見るためにRT-PCRに使用した。 研究協力者(大学院生)の大饗義仁が、第65回日本脳神経外科学会総会において途中結果を発表した。 摘出腫瘍から培養したglioma株においてMGMTの発現とpromoter領域のメチル化を検索し、それらの関連を検討した。【対象・方法】2005年1月から12月までのgliomaに対して摘出術を施行した10例において、摘出腫瘍から培養したglioma株よりRNA、 DNAを抽出し、MGMTの発現はRT-PCRにて、またpromoter領域のメチル化はMethylation-specific PCRにて検討した。【結果・考察】1例は、培養段階で死滅し、RNA、 DNAを抽出することができなかった。他の9例は、腫瘍細胞を培養、継代することができた。MGMTの発現を認めたものは、9例中8例(88.9%)で、promoter領域のメチル化は、3例(33.3%)で陽性であった。この3例のうち1例のみがMGMTの発現なく、2例でMGMTが発現していた。Promoter領域のメチル化を認めない6例は、全例MGMTの発現を認めた。
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