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2006 年度 実績報告書

Ets2を標的遺伝子とした脳腫瘍浸潤抑制法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18659430
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

藤川 浩一  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40312136)

研究分担者 西崎 知之  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00221474)
山本 悟史  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60220464)
永田 徹  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60131588)
山本 英幸  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70373529)
キーワードグリオーマ / 浸潤 / 遺伝子治療 / Ets2
研究概要

昨年度(〜平成19年3月31日)得られた研究結果は脳腫瘍細胞に対しするEts2のトランスフェクション効率の悪さであった。各種ヒト脳腫瘍由来細胞株(T98、U251、A172、SF126)に対してEts2 cDNAおよびsiRNA発現ベクターをトランスフェクションする事により、それぞれの細胞株が持つ浸潤能に変化が生じるかどうかの検定を試みた。しかしながら、リポフェクトアミン法・エレクトロポレーション法では発現ベクターの導入効率が極めて低く、研究計画どおりの安定化細胞株の樹立に至らなかった。そこで、この問題を解決するためにレトロウイルスを用いた遺伝子導入法を遂行する事にした。まず、最初にEGFPを発現するウイルスを各種細胞株に感染させたところ、実験に使用した全ての細胞株に対して極めて効率良くEGFP遺伝子の導入が確認された。従って、このレトロウイルスを用いる事で上述の問題が解決する事が明らかとなった。現在はEts2およびEts2に対するsiRNAを発現するウイルスベクターのクローニングが終了したところであり、このウイルスベクターを用いてEts2 cDNAの強制発現およびsiRNAを用いたEts2のノックダウン実験をおこなう予定である。さらに、追加の研究計画として、細胞内においてEts2と結合する事によりEts2の転写活性化能を抑制する作用を持つ事が知られているErfタンパク質の脳腫瘍浸潤抑制効果を調べる事を計画中であり、現在Erf cDNAのクローニングを終了したところである。もし、このErfがEts2の転写活性を抑制する事により脳腫瘍細胞の浸潤能を低下させる効果が認められれば、Erfを高発現する事ができるウイルスベクターが早急に臨床応用する道が拓けるものと期待出来る。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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