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2006 年度 実績報告書

腱靱帯損傷後のSDF-1の発現の変化とその骨髄間葉系幹細胞による修復への影響

研究課題

研究課題/領域番号 18659432
研究機関北海道大学

研究代表者

末永 直樹  北海道大学, 大学病院, 助手 (70261310)

研究分担者 岩崎 倫政  北海道大学, 大学病院, 講師 (30322803)
キーワード靱帯損傷 / SDF-1 / 骨髄間葉系幹細胞 / ラット
研究概要

本年度研究により以下の結果が得られ、その成果は第53回米国整形外科基礎学会(Feb.11-14,2007,SanDiege, CA)にて発表報告された。
1.ラット膝内側側副靭帯損傷モデルを用いて、損傷靭帯局所でのSDF-1 mRNAの発現がコントロール群と比較し、有意に上昇していることを証明した。この結果より、SDF-1が損傷靭帯の自然治癒過程においてなんらかの役割を持つことが予測された。
2.次に同モデルラットにGFP遺伝子導入ラットから採取した骨髄間葉系幹細胞を経静脈内投与し、靭帯損傷部位への経時的集積を免疫組織学的切片を用いて観察した。その結果、術後早期より骨髄間葉系幹細胞の集積が認められた。
3.SDF-1 mRNA発現上昇の時期と、骨髄間葉系幹細胞の局所集積時期に相関性が認められた。これら本年度得られた結果より、腱・靭帯の損傷後には局所でのSDF-1の発現が上昇し、それにより骨髄問葉系幹細胞のhoming現象が促進され、治癒過程が促進されるという仮説をたてることが出来た。来年度は、1)このhoming現象の損傷靭帯の治癒過程に対する関与、2)SDF-1のfibroblastに対する直接的細胞活性作用、3)SDF-1の局所投与(外因性)による治癒促進作用を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Bone Marrow Stromal Cells Acts as Feeder Cells for Tendon Fibroblasts through Soluble Factors.2007

    • 著者名/発表者名
      Shimode K, Iwasaki N, et al.
    • 雑誌名

      Tissue Eng. 13(2)

      ページ: 333-341

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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