研究課題/領域番号 |
18659434
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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研究分担者 |
緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 客員教員 (10361495)
原 慶宏 東京大学, 医学部附属病院, 医員 (00422296)
村上 元昭 東京大学, 医学部附属病院, 医員 (50396751)
山内 敏正 東京大学, 医学部附属病院, 客員教員 (40372370)
深井 厚 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20422298)
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キーワード | レジスチン / アディポカイン / 骨代謝 / 関節炎 |
研究概要 |
【骨組織におけるin vivo、in vitroでのレジスチン局在の検討】 初代培養骨芽細胞、骨芽細胞系細胞株MC3T3E1、C2C12、前破骨細胞系細胞株RAW264.7において、RT-PCR法によりレジスチン発現を検討した。この中で単球・マクロファージでの発現が確認されており(Biochem.Biophysi.Res.Com. 300:472,2003)、その発現が期待されていた前破骨細胞系細胞株のRAW264.7における発現が確認された。 【培養骨髄細胞、骨芽細胞系細胞、破骨細胞系細胞に対するレジスチンの作用】 レジスチンcDNAをプラスミドに組み込んで大腸菌増殖により精製して得られたリコンビナントレジスチンを用いて、骨芽細胞、骨髄細胞、破骨細胞培養系において、増殖に対するレジスチンの作用を検討したが、明らかな増殖能の変化は認められなかった。次に、骨芽細胞・骨髄細胞培養系における骨芽細胞分化能・脂肪細胞分化能の検討と、骨芽細胞/骨髄細胞共存培養系における破骨細胞分化能に対するレジスチン作用を検討した。これらにおいても骨芽細胞、脂肪細胞、破骨細胞分化において明らかな分化能の変化は認めなかった。 【レジスチンKOマウスの骨組織のin vivoおよびex vivoにおける解析】 生後12週齢におけるレジスチンKOマウスと、それぞれの同胞WTマウスの長管骨について、X線撮影、骨密度測定を行った。有意なものではないが、脛骨においてWTマウスと比べ骨密度が高い傾向があった。また、組織学的解析として、骨芽細胞、破骨細胞に特異的な組織染色法(ALP染色、TRAP染色)をおこなった。これら組織染色法においてKOマウス、WTマウス間での明らかな相違は認められなかった。現在、4週から24週齢まで他の週齢におけるマウスの骨組織のin vivoでの解析を進めている。
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