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2008 年度 実績報告書

オピオイド受容体関連遺伝子の遺伝子多型とオピオイドの鎮痛効果及び副作用との関連

研究課題

研究課題/領域番号 18659464
研究機関自治医科大学

研究代表者

井上 荘一郎  自治医科大学, 医学部, 講師 (20322399)

キーワードオピオイド / 遺伝子多型 / 術後鎮痛 / 術後悪心・嘔吐
研究概要

μオピオイド受容体遺伝子第118番塩基の単一遺伝子多型(SNPs)と,疼痛の程度,オピオイドの作用の関連を検討すること,さらに日本人の本多型の頻度を明らかにすることを目的として,以下の研究を遂行している.
【研究1】〔方法〕全身麻酔を受ける成人患者のなかで,施設内倫理委員会の許可を得たプロトコルについて説明し,同意が得られた者を対象とした.フェンタニル1μg/kg静脈内投与後の眠気,浮遊感,悪心,咳漱の有無を記録した.術後鎮痛はオピオイドの経静脈的自己調節鎮痛または患者の要求に応じた筋肉内・静脈内投与とした.評価項目は,麻酔覚醒直後,術後6時間,術後第1病日における鎮痛度,鎮痛薬使用量,副作用(悪心・嘔吐,掻痒感,鎮静,尿閉)の有無とした.DNA抽出及びSNPsの解析は,採血検体からDNAを検出し,Taq-Mann Probe法を施行する.〔結果及び経過〕780名の患者から同意を得て評価項目を調査し,集計が完了した.DNA抽出及びSNPsの解析は,現在,DNA精製まで完了し,Taq-Mann Probeを用いて解析を開始する段階である.
【研究2】〔方法〕施設内倫理委員会の許可を得たプロトコルについて説明し,同意が得られた硬膜外麻酔を併用した全身麻酔を受ける婦人科手術患者を対象とした.術後鎮痛にはフェンタニル2μg/mlとロピバカインの硬膜外持続投与と自己調節鎮痛法を行なった.研究1の評価項目に加え,硬膜外鎮痛における鎮痛薬使用量の経時的変化も調査した.DNA抽出及びSNPsの解析は研究1と同様である.〔結果及び経過〕110名の患者から同意を得て評価項目を調査し,集計が完了した.DNA抽出及びSNPsの解析は,現在,DNA精製まで完了し,Taq-Mann Probeを用いて解析を開始する段階である.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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