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2008 年度 実績報告書

精子運動能を改善する合成ペプチドの同定とその機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 18659468
研究機関弘前大学

研究代表者

大山 力  弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80282135)

研究分担者 神村 典孝  弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00281931)
古家 琢也  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (60321965)
盛 和行  弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (40266903)
米山 高弘  弘前大学, 医学部・附属病院, 助教 (90374834)
橋本 安弘  弘前大学, 医学部・附属病院, 助教 (60322939)
キーワード精子 / 運動能 / 合成ペプチド
研究概要

本研究課題では、精子に発現している新規着床分子Trophinin(トロフィニン)を介した精子運動能増強効果を再確認するとともに、運動能改善を目的とした新規合成ペプチドの同定とその分子メカニズムを追求する。本年度の研究成果を以下に示した。
(1) 健常成人および男性不妊症の精巣生検で採取したパラフィン包埋切片を用い、抗トロフィニンル抗体、抗タスティン抗体、抗ビスティン抗体にて、免疫組織学染色を行い、精子のトロフィニン、タスティン、ビスティンの発現を検討した。
(2) ートロフィニン、タスティン、ビスティンともにヒト精子において発現していることを確認した。
(3) GWRQ-MAPSペプチドを化学合成してボランティアから提供された精子の運動能を改善するか否かについて検討を行った。
(4) ヒト精子をGWRQ-MAPSペプチドでincubateすると、運動能が亢進した。
(5) ヒト精子をGWRQ-MAPSペプチドでincubateすると、adenosine triphosphateが減少し、細胞内カルシウム濃度が増加した。
(6) GWRQ-MAPSペプチドはヒト精子運動能を亢進させるので、体外授精の効率を向上させ、intracytoplasmic sperm injectionの回避に貢献できる可能性がある。
(7) トロフィニンはヒト精子のadenosine triphosphateを制御する機能を持つ可能性が高い。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Enhancement of Human Sperm Motility by Trophin-inbinding Peptide2008

    • 著者名/発表者名
      Hatakeyama S, Ohyama C, et.al.
    • 雑誌名

      Journal of Urology 179

      ページ: 767-771

    • 査読あり
  • [学会発表] Trophinin-binding peptide, GWRQ, promotes human sperm motility2008

    • 著者名/発表者名
      畠山真吾, 大山力
    • 学会等名
      第403回米国泌尿器科学会
    • 発表場所
      Orlando, FL, USA
    • 年月日
      2008-05-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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