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2006 年度 実績報告書

妊娠性肝細胞増殖因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18659493
研究機関国立長寿医療センター(研究所)

研究代表者

今井 剛  国立長寿医療センター, (研究所)・老化制御研究部, 部長 (30242308)

キーワード妊娠 / 肝臓 / 増殖因子
研究概要

産科学の教科書に記載されているように従来、妊娠中妊婦の肝臓は大きくならないと考えられていた。本研究提案の目的は、妊娠時に肝臓増殖を伴った妊婦肝臓が大きくなることを証明し、更にはその妊娠時肝細胞増殖因子を同定することである。
本平成18年度の研究にて、少なくともマウスにおいては妊娠中に妊婦の肝臓が大きくなることを証明した。非妊娠肝臓重量に比べて、妊娠時での妊婦肝臓重量は有意に重いことが明らかになった。約1.7倍の重さであった。その次にBrdUを非妊娠および妊娠マウスに投与後、肝臓のBrdUの取り込みを細胞レベルで解析した。その結果、妊娠時肝細胞でのBrdUの取り込みは非妊娠時の取り込みと比べて有意に10倍以上の取り込みが見られた。よって、妊娠時に見られる妊婦の肝臓は肝細胞増殖を伴った肥大化・重量化が見られることを証明した。
平成19年度に妊娠性肝細胞増殖因子同定のための基礎実験も開始した。それは、二点である。まず一点は肝細胞増殖時期の同定である。すなわち、妊娠時のいつに肝細胞増殖が起きるかを調べることである。妊娠時期ごとにBrdU取り込みを調べる予定である。いずれにしてもかなりの数の妊娠マウスが必要なため、時間がかかることが予想される。しかし、この結果妊娠性肝細胞増殖因子の発現時期が予想されるため、因子同定の大きな手がかりになるであろう。
二点目は胎児数/胎盤数と肝細胞重量増加/肝細胞増殖活性との相関関係の解析である。もし、相関関係があれば、これも因子同定の大きな手がかりになる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Mutational analysis of the carboxy-terminal region of the SV40 major capsid protein VP1.2007

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama Nら
    • 雑誌名

      J Biochem. 141

      ページ: 279

  • [雑誌論文] The VP2/VP3 minor capsid proteins of SV40 promotes the in vitro assembly of the major capsid protein VP1 into particles.2006

    • 著者名/発表者名
      Kawano MAら
    • 雑誌名

      J Biol Chem 281

      ページ: 10164

  • [雑誌論文] 老化制御2006

    • 著者名/発表者名
      今井 剛
    • 雑誌名

      医療 281

      ページ: 29

  • [雑誌論文] Δ12-PGJ2の有機合成と生化学2006

    • 著者名/発表者名
      今井剛ら
    • 雑誌名

      和光純薬時報 74

      ページ: 2

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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