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2006 年度 実績報告書

緑内障及び糖尿病網膜症の病態におけるアルツハイマー病の関連性について

研究課題

研究課題/領域番号 18659515
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

嶋澤 雅光  岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (80381721)

研究分担者 原 英彰  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (20381717)
キーワードアルツハイマー病 / 糖尿病網膜症 / 緑内障 / 網膜神経節細胞 / βアミロイド
研究概要

1.網膜障害モデルにおけるAβの網膜細胞死に対する作用の検証
(1)マウスの硝子体内にAβ1-42(0.2nmol/eye)を投与し、その7日後の網膜に組織学的な障害は認められなかった。
(2)N-methyl-D-aspartate(NMDA)硝子体内投与(5nmol/eye)による網膜障害に対してAβ1-42(0.2nmol/eye)の同時投与は明らかな作用を示さなかった。
2.ヒト型βアミロイド前駆体蛋白質(APP)変異遺伝子及びAPPとプレセニリン-1(PS-1)変異遺伝子の両遺伝子を導入した遺伝子改変(Tg)マウス(PS/APP Tgマウス)を用いて網膜におけるAβ40またはAβ42の発現分布、沈着及びその定量を実施し、脳及び網膜における蓄積の関係についての検討
(1)11及び24ヶ月齢のPS/APP Tgマウス網膜内の不溶性Aβ1-40は野生型マウスと比較して約15倍増加していた。同じ個体の脳内の不溶性Aβ1-40もそれぞれ同様に増加した。
(2)APP Tgマウス及びAPP/PSTgマウス網膜においてAβ1-42特異抗体を用いた免疫染色より、脳において認められるようなアミロイド斑は観察されなかったが、網膜神経節細胞の細胞体内にAβ1-42の蓄積が観察された。一方、野生型マウス網膜ではそのような蓄積は観察されなかった。
3.培養網膜神経節細胞(RGC-5)におけるAβによる細胞死の機序についての検討
Aβの活性化ペプチドであるAβ25-35(5-20μM)を添加することにより濃度及び時間依存的に細胞死を惹起し、その細胞死に先行してAPPの過剰発現が観察された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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