研究課題/領域番号 |
18659519
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
妹尾 春樹 秋田大学, 副学長 (90171355)
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研究分担者 |
加藤 哲夫 秋田大学, 医学部, 教授 (20004963)
萱場 広之 秋田大学, 医学部, 助教授 (70224706)
吉野 裕顕 秋田大学, 医学部, 助手 (90182807)
山口 典子 秋田大学, 医学部, 助教授 (90251553)
吉川 究 秋田大学, 医学部, 助手 (90400481)
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キーワード | 胆道閉鎖症 / 胆汁 / 肝臓星細胞 / 細胞外マトリックス / レチノイド / 微細形態 / 微細形態 / ヤツメウナギ |
研究概要 |
ヤツメウナギ(Lampetra Japonica)の稚魚および幼魚、成魚を生きたまま捕獲して、各成長段階における胆道系を中心として各器官を光学顕微鏡および透過型電子顕微鏡を駆使して詳細に解析した。稚魚および幼魚の段階では肝臓に胆道系が存在していた。数個の肝臓実質細胞が1つの毛細胆管を形成し、毛細胆管の内腔には多数の微絨毛が見られ、正常な機能が推測された。ところが幼魚の体長が長くなるほど、毛細胆管を形成する数個の肝臓実質細胞の周囲にコラーゲンをはじめとする細胞外マトリックスの蓄積がみられた。これらの細胞外マトリックスの蓄積によって、肝臓実質細胞およびそれに連続する胆管上皮が栄養低下に陥り、やがてアポトーシスあるいはネクローシスに移行することが推測された。星細胞にはレチノイドの貯蔵はみられず、レチノイドは回遊産卵期に生じることが判明した。他の非実質細胞には特記すべき異常所見は観察されなかった。以上の結果はヤツメウナギにおける胆道消失は胆道系細胞あるいはそれに連続する肝臓実質細胞の周囲の細胞外マトリックスの蓄積に原因を持つものと推測された。しかもこの細胞外マトリックスの蓄積の責任細胞は星細胞である可能性が判明した。
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