研究課題/領域番号 |
18659525
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
峰 沙織 長崎大学, 先導生命科学研究支援センター, 技能補佐員 (50420633)
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研究分担者 |
近藤 新二 長崎大学, 先導生命科学研究支援センター, 助手 (90398149)
秋田 定伯 長崎大学, 医学部歯学部附属病院, 助手 (90315250)
平野 明喜 長崎大学, 医学部歯学部附属病院, 教授 (90208835)
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キーワード | IRF6 / 口蓋裂 / VWS / PPS / モデルマウス |
研究概要 |
本研究の最終目的は口唇口蓋裂の分子遺伝学的手法による原因解明を通じ、将来の発症予防、遺伝子治療にむけての基礎を確立することである。そのために、具体的には本研究では口唇口蓋裂のモデルとしてVan der Woude症候群(VWS)に注目し、その原因遺伝子であるインターフェロン調節因子6遺伝子(IRF6)を改変したトランスジェニックマウスを作製することを目的に研究を行った。 平成18年度はトランスジェニックマウス作製の技術の確立とその実践を目指した。 具体的には、皮膚基底層の特異的プロモーターであるK14プロモーター(IRF6は皮膚で発現することが分かっている)をIRF6遺伝子のcDNAにつなげた形のコンストラクトを数種類作製した。このうち3種類のコンストラクトを使って、実際にB6C3F1由来の受精卵の雄性前核ヘマイクロインジェクションにより改変遺伝子を導入しマウス仔を作出した。得られたマウス仔をPCR法、サザンプロット解析で確認したところ10匹程度(5%程度)にゲノムへの挿入が確認された。これらのマウスの生殖細胞へも遺伝子が伝達されているかどうかを確認するため、さらなる交配実験を行った結果、サザンプロット解析で子孫への導入遺伝子の伝達が確認され、トランスジェニックマウス作製の技術の確立はうまくいったことが分かった。今後は交配と観察を重ね、改変動物の個体数を増やしながら遺伝子の発現確認を含めたマウスの解析を行う予定である。さらに、様々なコンストラクトの構築とその利用、遺伝子導入効率の向上などの技術的研鑚もあわせて行っていく予定である。
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