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2007 年度 実績報告書

歯原性角化嚢胞モデルとしてのMsx2ノックアウトマウスの顎骨嚢胞

研究課題

研究課題/領域番号 18659554
研究機関新潟大学

研究代表者

里方 一郎  新潟大学, 医歯学系, 教授 (70170800)

研究分担者 朔 敬  新潟大学, 医歯学系, 教授 (40145264)
程 ゆん  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40207460)
丸山 智  新潟大学, 医歯学系, 助教 (30397161)
キーワード歯原性角化嚢胞 / Msx2
研究概要

1.ヒト歯原性角化嚢胞患者におけるのMSX2遺伝子異常解析
ヒトの歯原性角化嚢胞患者からDNAを抽出し、PCRによってMSX2遺伝子のexonlおよびexon2を増幅し、直接シークエンス法によってそれらの塩基配列を決定し、変異状況を検索した。30例の非症候群性歯原性角化嚢胞患者では、MSX2遺伝子の変異は認められなかった。症候群性歯原性角化嚢胞(母斑基底細胞癌症候群)9家系について解析を行ったところ、1家系にintronlのsplice donor siteの点変異が発見された。この変異によりMSX2 haploinsufficiencyが生じることがin vitroの実験により示された。さらに、症候群性歯原性角化嚢胞の原因遺伝子とされるPTCH1の変異は検出されなかったことより、この家系ではMSX2が症候群性歯原性角化嚢胞の原因遺伝子であると結論した。
2.Msx2ノックアウトマウスにおけるBMP4の部位特異的強制発現によるレスキュー実験
Msx2ノックアウトマウスのエナメル上皮細胞におけるBMP4の部位特異的強制発現を行い、BMP4の発現低下を補った場合に歯原性角化嚢胞の形成を阻止できるか調べた。Msx2遺伝子の発現部位に特異的にBMP4を発現するトランスジェニックマウスとMsx2ノックアウトマウスの交配により、エナメル上皮由来細胞に特異的にBMP4を発現するMsx2ノックアウトマウスの作成を行った。歯原性角化嚢胞の発生頻度は、Tg/+;Msx2-/-マウスでは歯原性角化嚢胞の発生頻度がMsx2-/-マウスと比較して差はなかったが、Tg/Tg;Msx2-/-マウスでは、歯原性角化嚢胞の発生頻度がMsx2-/-マウスと比較して有意に低下した。この結果は、BMP4遺伝子の発現低下が歯原性角化嚢胞の形成に重要な役割を果たしていることが考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 転写因子Msx2の機能欠損は歯原性角化嚢胞を発生させる2007

    • 著者名/発表者名
      里方一郎
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2007-12-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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