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2007 年度 実績報告書

口腔癌に対する診断用抗体アレイの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 18659558
研究機関鹿児島大学

研究代表者

田沼 順一  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (20305139)

キーワード抗体アレイ / QTL / 舌がん感受性遺伝子 / 転移 / 血管新生 / VEGF / D2-40
研究概要

本研究は舌癌に関連する候補遺伝子を検索する目的で、抗体アレイを用いた解析およびこれらの中から有力な候補遺伝子を検索して、標的遺伝子を絞ることができる研究である。我々が以前より報告している舌癌感受性遺伝子に強く関連していると考えている5QTL(Significant level)に加えてSuggestive levelに達している5カ所のQTLに対応する候補遺伝子のうち21遺伝子についても、それらのシグナル比を解析したところ、舌がん感受性を示すDAラットと感受性の極めて低いWFラットに関して、シグナル比が明らかに相反する遺伝子と同じ傾向を示す遺伝子など、遺伝子ごとにその変動は多様であったが、抗体アレイによる解析結果は、QTL解析や別の研究で行ったマイクロアレイの結果を支持していると考える。したがって、これらのデーターと比較して、舌癌感受性遺伝子の候補遺伝子による抗体アレイの解析結果は、実用化に移行できる診断用抗体アレイの作成が可能になった。
研究の成功例は、口腔がん患者の症例を用い腫瘍の血管およびリンパ管の形成や転移に関わる遺伝子VEGFとD2-40を免疫染色により検索したところ極めて有意な値を示したので、臨床に応用できるターゲット遺伝子を見出すことができた。さらにこの結果論文は、がん研究分野におけるリーディングジャーナルとして国際的に権威のあるCancer(IF:4.582)に掲載された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Tumor lymphangiogenesis correlates with lymph node metastasis and clinicopathologic parameters in oral squamous cell carcinoma.2007

    • 著者名/発表者名
      MiyaharaM, Tanuma J, SugiharaK, Semba I
    • 雑誌名

      Cancer 110

      ページ: 1287-1294

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 著明な石灰化と骨形成を伴った石灰化上皮腫の1例2007

    • 著者名/発表者名
      宮原麻由美、田沼順一、川島清美、野添悦郎、仙波伊知郎、杉原一正.
    • 雑誌名

      口腔外科学会雑誌 58(8)

      ページ: 33-37

    • 査読あり
  • [学会発表] Pthrp遺伝子はラット舌癌関連遺伝子の1つと考える2007

    • 著者名/発表者名
      田沼順一、小川広太郎、平野真人、平山喜一、志佐湍、日合弘、北野元生
    • 学会等名
      第66回日本癌学会総会
    • 発表場所
      横浜・パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-10-03
  • [備考]

    • URL

      http://www.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/Op/index.htm

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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