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2006 年度 実績報告書

歯根膜全遺伝子パスウエイ解析による未来型オーダーメード歯周組織再生治療の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 18659622
研究機関大阪大学

研究代表者

村上 伸也  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70239490)

研究分担者 北村 正博  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10243247)
野崎 剛徳  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (30263304)
キーワード歯根膜細胞 / 歯周組織 / 歯周組織再生 / ゲノム科学 / パスウェイ解析
研究概要

ヒト歯根膜細胞の分化誘導実験
歯周組織再生過程をin vitroで再現するために、我々の研究室にてすでに樹立しているヒト歯根膜細胞を、10mMβ-グリセロリン酸および50mg/mlアスコルビン酸を含む石灰化誘導培地にて長期培養し、その際のアルカリフォスファターゼ(ALPase)活性の測定およびアリザリン染色による石灰化ノジュール形成能について解析を行った。その結果、ヒト歯根膜細胞は、長期培養することによりALPase活性の上昇および石灰化ノジュール形成を示したことから、同細胞は硬組織形成細胞への分化誘導が可能であることが明らかとなり、歯周組織再生過程のin vitroでの再現が確認された。
DNAチップによる歯根膜細胞分化過程の大規模遺伝子発現解析
ヒト歯根膜細胞を上記の培養条件下で18日間培養、最初の3日間は12時間毎に、続いて4、6、9、12、15、18日後にRNAを抽出した。次に、それぞれのRNAを鋳型にしてamino allyl RNA法で増幅しながら蛍光標識を行ったaRNAサンプルをヒト遺伝子3万個搭載のオリゴDNAチップにハイブリダイズし、培養0日目を対照群として各タイムポイントにおける遺伝子の発現変化を経時的に解析した。その結果、培養0日目と比較して2倍以上の発現変化を認めた遺伝子は、分化誘導を行ってから48時間後より検出されはじめ、培養18日目までの合計では3175個を数えた。以上の結果から、ヒト歯根膜細胞の硬組織形成分化過程においては多数の遺伝子が発現調節を受けていることが明らかとなった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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