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2007 年度 実績報告書

転写因子の発現による未分化間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化

研究課題

研究課題/領域番号 18659625
研究機関日本大学

研究代表者

小方 頼昌  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (90204065)

研究分担者 中尾 寿美  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20102577)
キーワード遺伝子プロモーター / 転写調節 / 石灰化 / 骨芽細胞 / 遺伝子発現 / 転写因子 / 成長因子 / ホルモン
研究概要

ROS17/2.8骨芽細胞様細胞において,BSPmRNA量は1μg/mlのリポポリサッカライド(LPS)刺激で経時的に減少した。また,細胞をテステステロン(DHT,O^<-8>M,24h)で刺激してもBSPmRNAの発現は変化しなかったが,細胞内にアンドロゲン受容体(AR)を過剰発現させるとBSPmRNA量は増加した。
転写開始点から-108塩基対上流およびそれよりも上流のBSPプロモーター配列を含むルシフェラーゼコンストラクトの活性は,LPSにより抑制された。ROS17/2.8細胞内にARを過剰発現させると,-ll6塩基対上流およびそれよりも上流のBSPプロモーター配列を含むルシフェラーゼコントラストで転写活性が上昇した。
ゲルシフトアッセイの結果,FREおよび3'-FRE配列に結合する核内タンパク質は,LPS刺激後,経時的に減少した。cAMP応答配列(CRE)に対する結合は,LPS刺激後変化はないが,アイソトープ標識していない40倍濃度のCRE配列を加えると結合が減少した。CREおよびアクチベータープロテイン1/グルココルチコイド応答配列(AP1/GRF)とROS17/2.8細胞から抽出した核内タンパク質との結合は,コントロールおよびDHT(10^<-8>M,24h)刺激に比べて,ARを発現させた核内タンパク質で増加し,AP1/GREでは2本のバンドが認められた。抗体を用いたゲルシフトアッセイおよび免疫沈降法の結果,CRE配列にはリン酸化CRE結合タンパク質,ARおよびc-Fos,AP1/GRE応答配列にはARおよびc-Fosが結合していると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of Quercetin and Quercetin 3-Glucuronide on the Expression of Bone Sialoprotein Gene.2007

    • 著者名/発表者名
      Dong-Soon Kim, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Cellular Biochenistry 101

      ページ: 790-800

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Androgen Receptor Stimulates Bone Sialoprotein(BSP)Gene Transcription via cAMP Response Element and Activator Protein/Glucocorticoid Respose Element.2007

    • 著者名/発表者名
      Hideki Takai, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Cellular Biochenistry 102

      ページ: 240-251

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 骨シアロタンパク質(BSP)遺伝子の転写に対するアンドロゲン受容体の効果2007

    • 著者名/発表者名
      高井英樹, 小方頼昌
    • 雑誌名

      日本歯周病学会会誌 49

      ページ: 27-36

    • 査読あり
  • [学会発表] エナメルマトリックスタンパク質中の骨形成促進因子2007

    • 著者名/発表者名
      小方頼昌
    • 学会等名
      第50回秋季日本歯周病学会学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-09

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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