研究課題/領域番号 |
18659627
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井川 恭子 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (40241640)
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研究分担者 |
小関 健由 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80291128)
井川 資英 東北大学, 大学病院, 助手 (80176065)
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キーワード | 歯肉炎 / トノメーター / 接触・非接触 / 歯肉硬さ / 歯肉圧 / 歯肉硬度 / 健常歯肉 / 歯周炎 |
研究概要 |
歯肉炎は、上皮下結合織の充血・水腫による歯肉の増大が認められ、歯肉接合上皮細胞間は水腫性に拡張し、ポケット壁上皮下結合織にはリンパ球、形質細胞を主とした密な慢性炎症細胞浸潤が認められる。このような炎症状態は歯肉の結合織の硬度に著しい変化をもたらすと考えられる。 本研究は、歯周疾患の診査法、特に歯肉炎の診査方法として、歯肉へ圧縮空気を負荷することによって歯肉圧力を測定する、非接触歯肉トノメーター診査を行ない、その有用性を検証することである。 今年度の研究は、、圧縮空気の負荷に先立ち、接触型を用い、直接ヒト歯肉の硬度を測定することを目的として研究を遂行した。 ヒト歯肉に応用することを考慮し調整したトノメーターを用い、試作器にフィードバックし、より完成度の高いものに改良した。、観測対象を健常歯肉とし、歯肉圧を測定、数値化し、上記内容による基礎データをえた。 本年度は、上記の接触型のトノメーターで歯肉の硬度を直接測定した試作器に関する研究成果を学会に発表した。 対象は、健康と思われる成人男性の前歯部歯肉であり、歯肉溝の深さも同時た測定した。 結果、正常歯肉の硬さは、平均が45mmHgで、上顎が下顎より硬かく、歯肉溝深さとの相関も示された。これにより、トノメーターによる歯肉硬さと歯肉の状態の関係性が示唆された。 しかし改良型のトノメーターの測定条件からさらなる改良が必要となったこと、被験部位数を多くして再度解析する必要があると考えられ、さらなる研究の必要性が示唆された。
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