研究課題/領域番号 |
18659629
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石川 康子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (40144985)
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研究分担者 |
中江 良子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80127844)
岡村 航 大阪大学, 大学院・歯学研究科, COE研究員 (50437381)
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キーワード | 咀嚼能 / 嚥下能 / 老化 / 蛋白質チップ / 脂質チップ / 生理活性チップ / 細胞内情報伝達系 / 頬粘膜 |
研究概要 |
我国をはじめ世界各国とも急速な勢いで高齢化社会を迎え、さらに寿命は伸び続けている。しかも、WHOの試算によると、2020年の我が国Tは60歳以上の人が全人口の1/3以上を占め、自立した健康な高齢者の増加が強く望まれている。加齢とともに、咀嚼・嚥下機能は低下する。そして、栄養不足のみならず肺炎等の全身疾患を招く。しかし、咀嚼筋や嚥下関連筋の老性変化や病態を機械的に診断する方法はあるが、細胞レベルで診断する方法はない。本研究は、採取が簡単な頬上皮細胞を極少量用いて、細胞内情報伝達系酵素やメタボローム系酵素の加齢変化、異常蛋白質の出現や正常蛋白質の消失、脂質の蓄積等の情報を得、咀嚼筋細胞や嚥下関連筋細胞の老化の程度や病態を診断する方法を確立し、その診断から治療薬を選び得るよう、又は、予防法を提供できるようなオーダーメイドの医療の発展へとつなげようとするものである。 1、加齢に伴う頬粘膜・咀嚼筋・嚥下関連筋細胞で変動する構成蛋白質と細胞内情報伝達系のマイクロタイタープレートによる検討-カルボニルジイミダゾールの活性基がコートされたマイクロタイタープレートをPI代謝・Ca^<2+>放出系、グアニル酸シクラーゼ・cGMP系の主要酵素の抗体でコートし頬粘膜の培養細胞・咀嚼筋・嚥下関連筋細胞のホモジネートと反応させた。ELISA法にて測定すると、咀嚼筋・嚥下関連筋細胞で老性低下の認められた酵素は、頬粘膜の培養細胞でも老性低下が認められた。 2、加齢に伴う頬粘膜・咀嚼筋・嚥下関連筋細胞で変動する脂質代謝酵素系のマイクロタイタープレートによる検討同様のマイクロタイタープレートを脂質代謝の主要酵素の抗体で個コートし、1と同様の方法で検討している。 以上のことから、頬粘膜の老性変化を測定することで、咀嚼筋・嚥下関連筋の老性変化を類推できることが示唆された。
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