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2006 年度 実績報告書

唾液タンパク質由来ペプチドを用いた新しい口腔ケア方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18659631
研究機関鹿児島大学

研究代表者

於保 孝彦  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50160940)

研究分担者 山口 泰平  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (80230358)
長田 恵美  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00304816)
キーワード唾液 / 口腔細菌 / 凝集 / 口腔ケア / ペプチド / 付着
研究概要

本研究の目的は、唾液タンパク質に由来するペプチドを用いた新しい口腔ケア方法の開発をすることである。
まず4種類の代表的な口腔内レンサ球菌(Streptococcus sanguis, Streptococcus oralis, Streptococcus gordonii, Streptococcus mutans)それぞれを凝集させる唾液凝集素をヒト全唾液から精製し、4種類の菌株との反応性を調べた。いずれの凝集素も高分子糖タンパク質とS-IgAの複合体から成りSDS-PAGEでは同様の像を示したが、各菌株を凝集させる能力には差が認められた。すなわち4種類の凝集素は全てS.mutansを凝集させるが、S.mutansを凝集させる凝集素は他の菌の凝集を誘導しないことなどが明らかとなった。またS.oralisについては、凝集素の非存在下でもカルシウムイオン単独で凝集を生じ、他の菌種とは異なる反応性を示すことが認められた。
次にS.mutansを凝集させる凝集素(gp-340)のアミノ酸配列を基に10〜26アミノ酸から成る8種類のペプチド(SRCRP1-7,SID22)を設計、精製して同菌の凝集を誘導する能力を調べた。その結果、SRCRP2およびSRCRP5が菌体凝集活性を示し、特にSRCRP5が強い活性を示した。また、この凝集はEDTA存在下でも生じ、カルシウムイオン非依存性であることも認められた。
一方で64名の対象者(20歳)について唾液凝集素の濃度を測定し、5種類のう蝕リスクマーカーとの関係を調べた。その結果、凝集素濃度と%DMFTおよび%DMFSとの間に有意な正の相関が認められ、唾液凝集素濃度はう蝕発症のリスク診断因子として活用できる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Salivary agglutinin that interacts with a Streptococcus mutans surface protein antigen is a risk marker for dental caries2006

    • 著者名/発表者名
      Oho, T.et al.
    • 雑誌名

      J.Dent.Hlth. 56・3

      ページ: 228-232

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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