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2008 年度 実績報告書

在宅糖尿病患者の夜間・休日の看護ニーズに対するシステム化の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18659647
研究機関日本赤十字北海道看護大学

研究代表者

寺島 泰子  日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (40341680)

キーワード看護管理 / 在宅糖尿病患者 / 夜間・休日 / 電話相談 / 日本糖尿病療養指導士 / 糖尿病専門病院
研究概要

本研究は、診療時間外となる夜間・休日の在宅糖尿病患者の看護ニーズを明らかにし、糖尿病療養指導士を中心とした電話等による相談対応システムの構築の検討を目的とする。
平成19年度に実施した1)糖尿病専門医が診療する全国の病院の看護管理者に対する質問紙調査、2)研究協力者が所属するA糖尿病専門病院の病棟看護師(日本糖尿病療養指導士を含む)へのグループ・インタービューを踏まえ、平成20年度は、夜間・休日の電話等による相談に病棟看護師が初回対応しているA病院において、夜間・休日に電話をしてきた患者のうち同意を得られた患者に対し、対応指導後の同日に、対応した看護師が患者宅に電話し、患者状況を確認のうえ必要に応じて再指導するという看護介入を試行した。本試行は、患者のセルフケア・フォローアップのシステム化を図る基礎調査の目的で、冬期の1月から2月に行い、看護部の承認を得て、日勤業務終了後の超過勤務とし、有謝礼での参加看護師を募集した。介入の評価は、研究者の作成項目に看護師判断で記入する方法とした。調査は、当初の予想に反して、超過勤務時間内に想定していた件数の電話相談がなく、期間を延長して夜勤勤務内でのボランティア参加協力を得たが、断られるケースや病棟業務の都合上介入が不可なケースも多く、分析可能なデータが集積していないため、現在も50件前後を目途に介入試行データを収集中である。
まとめとして、在宅糖尿病患者の夜間・休日の電話等による相談はインスリン投与や低血糖などの療養上の相談が少なくないこと、対応には糖尿病の専門的知識が必要であり、糖尿病療養指導士のような教育指導的な要素が求められることから、電話相談の対応を夜間・休日の緊急一時的対応とするよりも恒常的なセルフケア・フォローアップとして外来看護に包括する業務システム化を図る方向性や病院-地域間の看護フォローアップを模索する必要が考察される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 糖尿病外来患者への看護師による夜間・休日の相談対応システム構築のための看護管理者が考える課題2008

    • 著者名/発表者名
      寺島泰子
    • 学会等名
      第28回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2008-12-14
  • [学会発表] 在宅糖尿病患者の夜間・休日のトラブル対処に対する電話相談ニーズ2008

    • 著者名/発表者名
      寺島泰子
    • 学会等名
      第13回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      2008-09-07
  • [学会発表] 外来通院中の2型糖尿病患者の治療状況及び生活習慣と負担感情の関連-PAIDを用いた調査から-2008

    • 著者名/発表者名
      藤井瑞恵
    • 学会等名
      第13回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      2008-09-07
  • [学会発表] 糖尿病外来患者の夜間・休日の相談ニーズに対応するシステム構築の必要性2008

    • 著者名/発表者名
      寺島泰子
    • 学会等名
      第12回日本看護管理学会年次大会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2008-08-22
  • [学会発表] 薬物治療中の在宅糖尿病患者の夜間・休日における相談ニーズ2008

    • 著者名/発表者名
      寺島泰子
    • 学会等名
      第34回日本看護研究学会学術集会
    • 発表場所
      神戸市神戸国際会議場
    • 年月日
      2008-08-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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