研究課題
クリティカルケア看護領域における看護師が重症意識障害患者に対する声かけの認識や家族への声かけに関する対応について調査をおこなった。その結果、ケアの中での声かけは意識のある患者と重度意識障害患者において多くの点で目的が異なっていることがわかった.また、重度意識障害患者は家族の声がわかると考えている看護師は家族へ患者に声かけを促す頻度が高かった。このことから看護師の思いによってケアが異なる可能性が示され、音刺激の有効性を確証する必要性があることがわかった。次に本実験での音刺激や患者の体動に関する予備実験として家族の声かけと看護師の声かけを重度意識障害患者に提示し、臨床の看護師と共同で生理指標と行動指標をとる研究を現在継続中である。この臨床研究は本大学医学部付属病院医薬品等治験・臨床研究等審査委員会に申請し、許可を得てから行っている。