研究概要 |
2007年度の研究実績概要報告 1.研究目的 1)高齢者の救急外来利用(二次救急)は増加しているというこれまでの実態を踏まえ,受診の理由や救急入院にいたった経過および背景を明らかにする。目的を達成するために (1)救急外来,救急入院を余儀なくされた高齢者の住宅における状況 (1)かかりつけ医,看護師(2)訪問サービス(3)福祉サービスなどの現状を患者,家族からも聞き取りを行い明らかにする。 (2)実態調査をもとに救急外来,入院の要因を多面的に検討,分析する。 2.実施概要 高齢者の救急利用状況を調査し,検討の過程において高齢者の救急利用に対する理由のなかには, 1)患者,家族の「不安」 患者の不安はもとより「家族」の不安が増し「受診」にいたる場合も少なくない。 2)在宅療養中の「病状の変化」に対する戸惑い 慢性疾患の場合の症状の変化や終末期の患者,家族は変化に戸惑う。 3)施設(自宅)からの救急外来受診の場合 施設に勤務する看護師の考えとして「何か」があれば救急外来を受診するといったことも選択肢の一つと考えられている。 これらの現状を検討する過程で,在宅療養中の高齢者を支える看護師の「救急外来受診」に対する考え等を得て考察することが重要でないかと考え,病院以外の場で働く看護師(特養,訪問看護,在宅支援診療所等)に聞き取り調査を展開している。
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