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2007 年度 実績報告書

中高年女性うつ病患者の退院後の家族支援に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 18659675
研究機関東北大学

研究代表者

齋 二美子  東北大学, 医学部, 准教授 (00375172)

研究分担者 齋藤 秀光  東北大学, 医学部, 教授 (40215554)
光永 憲香  東北大学, 医学部, 助教 (30431597)
キーワード中高年女性 / うつ病 / 退院後 / 家族支援
研究概要

H19年度は,H18年度の基礎的研究から示唆された看護援助について,東北大学医学部倫理委員会の承認を受け,介入研究を開始した。内容は,自作「うつ病で入院された患者様・ご家族の皆様へ」のパンフレットを活用し,(1)家族が安心して感情を表出できる場を持つ,(2)うつ病の知識・情報を提供する,(3)患者の退院後の支え方を工夫するなどの対処行動を検討する,である。
これまで,退院を控えた4名の患者を対象に患者と関係を作り,家族を紹介していただくことにしているが,4名共,「家族に迷惑をかけたくない」という理由で家族にはつながっていない。患者は自己評価を低め,家族を巻き込み,負担をかけたくないと考えていることが分かった。そこで,患者が自己評価を高め,安定して生活できることが家族支援になると考え,患者に対する看護援助を行っている。これまで,それぞれ,18回,8回,12回,6回の面接や退院後の電話相談を実施している。具体的な看護援助は,(1)患者が不安やその時の感情を安心して出せる,(2)うつ病の知識や情報を適宜,患者の状況に絡めて提供する,(3)患者の思考と感情,行動との関連から認知療法的アプローチをし,別の視点から物事を見たり,考えたりする,(4)率直に自分が考えていることを話せるようにコミュニケーションスキルを工夫する,(5)いつでも,どこでも気楽にできるリラクセーションを共に行い,自分を大切にすることを伝えている。患者は気軽に面接を求め,電話相談をしてくる。患者自身が医師とは異なる立場の看護師を活用し,その時々の困りごとや不安を安心して表出できること,患者自身が自己コントロール能力を向上させて,気分を楽にして生活できるように支えていくことが重要であると考えている。H20年度も4名の患者に対する関わりを継続すると共に,更に,患者数を増やし,家族に対するアプローチも含めた看護サービスを提供し,その効果を検証していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中高年うつ病患者の退院後生活に対する夫の期待と現実2007

    • 著者名/発表者名
      齋 二美子
    • 雑誌名

      東北大学医学部保健学科紀要 16(2)

      ページ: 115-124

    • 査読あり
  • [図書] ナーシングカレッジ「うつ病の看護過程」2007

    • 著者名/発表者名
      齋 二美子, 光永 憲香
    • 総ページ数
      18
    • 出版者
      医学芸術社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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