研究課題
研究課題の全体の基盤となる、撮影環境の構築に関する研究開発を重点的に行った.環境設置カメラとモバイルカメラの特徴を融合するためには、同一の意味記述が可能な世界を共有する必要がある.両方のカメラを世界座標系でカメラキャリブレーションすることにより、撮影された映像の幾何的情報の共有を可能とする手法を開発した.物体の写りこみサイズの変動に頑健な対応点抽出手法であるSIFT(Scale Invariant Feature)を適用することにより、空間解像度の大きく異なる環境設置カメラとモバイルカメラで撮影された画像が与えられた場合においても、共通に写り込んだ領域の見え方情報を効果的に統合する手法を開発した.広範囲に環境設置カメラを配置し、それらを高速ネットワークで結んだ環境設置カメラ群を構築するために、撮影領域やフレームレートの制御可能な高解像度ギガビットネットワークカメラを導入した.それら多視点カメラで撮影した映像を監視者にわかり易い形態で提示する技術に関する研究を行い、国際学会で発表した.モバイルカメラを持ったユーザに、追加撮影してもらいたい空間を指示する方式の研究開発を行った.撮影空間の"どの領域の見え方情報がどの程度の解像度で獲得されているか"を管理・提示する"見え方情報マネージャ"の実現に取り組んだ.モバイルカメラで撮影した映像上に、環境設置カメラの撮影領域をCG描画することにより、空間中のユーザに、環境設置カメラの撮影範囲・死角を直感的に提示する方式を開発した.
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
International Journal of Computer Vision (IJCV), Springer 電子出版
ページ: 15
OPTICAL ENGINEERING, SPIE (採録決定)
3rd International Symposium on 3D Data Processing, Visualization and Transmission
ページ: 8
IEEE Workshop on Three-Dimensional Cinematography (3DCINE'06)
18th IAPR International Conference on Pattern Recognition (ICPR 2006)
ページ: 1204-1207
ACM Siggraph 2006
ページ: 1