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2006 年度 実績報告書

力学的観点に立ったロボットの身体と知能の相互発達と運動の創発

研究課題

研究課題/領域番号 18680023
研究機関東京工業大学

研究代表者

岡田 昌史  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (60323523)

キーワードアトラクタ設計 / 力学的情報処理 / 非線形力学 / コミュニケーション / 記号設計 / 身体性 / 非線形剛性特性 / パラレルメカニズム
研究概要

(1)非線形力学系のアトラクタとして表現されたロボットのコミュニケーション
これまで提案してきた,非線形力学系のアトラクタ設計法に対し,FFTによるデータのフィルタリング,場の関数近似における重み関数,座標変換を用いた改良法を提案し,運動途中に身体の力学特性が大きく変化するタップダンスにおいて運動の創発を行った.また,これに基づいてロボットの同調運動を引き込みによって表現し,コミュニケーション原理をロボットに実装した.
(2)アトラクタ設計によるロボットの運動創発のための記号設計とその実体化
コントローラを記号に分解し,その結合によって新たなコントローラを設計することを目的とし,複数のロボットに対するコントローラから運動に共通な要素を抽出することで運動記号の設計を行った.また,これは数値の羅列でありその意味が不明確であることから,これを運動のための擬似目標値として物理的に意味のある実体化表現を求めた.さらに,これをタップダンスロボットに実装し,運動途中における擬似目標値を可視化した.
(3)剛体リンクによる零剛性とこれを利用した非線形弾性機構の設計
ロボットの力学特性を生かした運動を生成するためには,ロボットの力学特性を現れやすい機構が必要である.そこで,ロボットの関節に対する硬さと柔らかさの両立を目指して,剛体によって零の剛性係数を持つ機構を開発した.ここでは機構の構造的特異性を利用しており,ある瞬間において拘束条件のヤコビ行列が補空間を持つことを利用している.さらに,これを用いて大きな非線形ばね特性(零の剛性から極高剛性)を持つ機構の開発を行い,四脚ロボットの膝関節に実装した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 軌道アトラクタを用いたロボットの同調運動制御によるコミュニケーション原理の表現2007

    • 著者名/発表者名
      岡田昌史, 村上健冶
    • 雑誌名

      日本ロボット学会学会誌 (掲載決定)

  • [雑誌論文] Robot Communication Principal by Motion Synchronization using Orbit Attractor2007

    • 著者名/発表者名
      Masafumi OKADA, Kenji MURAKAMI
    • 雑誌名

      Proc. of the IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA'07)

      ページ: 2564-2569

  • [雑誌論文] Robot Motion Emergence by Orbit Attractor Design for Tapping Dance Robot Control-Experimental Evaluation with Drastic Change of Dynamics Property-2006

    • 著者名/発表者名
      Masafumi OKADA, Kenji MURAKAMI
    • 雑誌名

      Proc. of The 10th International Conference on Mechatronics Technology (ICMT2006) (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 軌道アトラクタによるロボットの運動記号と身体記号の設計2006

    • 著者名/発表者名
      岡田昌史
    • 雑誌名

      第24回日本ロボット学会学術講演会 (CD-ROM)

      ページ: 1D31

  • [雑誌論文] 軌道アトラクタ設計によるロボットの運動創発とタップダンスロボットの制御-力学特性の大きな変化を伴う運動への適用-2006

    • 著者名/発表者名
      村上健治, 岡田昌史, 岩附信行
    • 雑誌名

      第12回日本IFToMM会議シンポジウム

      ページ: 37-42

  • [雑誌論文] 軌道アトラクタを用いたロボットの同調運動制御とコミュニケーションの表現2006

    • 著者名/発表者名
      村上健治, 岡田昌史, 岩附信行
    • 雑誌名

      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'06

      ページ: 2A1-E32

  • [産業財産権] 零剛性から極高剛性を実現する高強度可変剛性機構2007

    • 発明者名
      岡田昌史, 紀 晋太郎
    • 産業財産権番号
      特願2007-040961
    • 出願年月日
      2007-04-09

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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