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2008 年度 実績報告書

小脳における感覚情報統合のインビボホールセル記録と2光子イメージングによる解析

研究課題

研究課題/領域番号 18680034
研究機関東京大学

研究代表者

喜多村 和郎  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60423159)

キーワード小脳 / プルキンエ細胞 / 感覚入力 / ホールセル記録 / 2光子励起イメージング
研究概要

小脳皮質の投射ニューロンであるプルキンエ細胞は、様々な感覚器からの入力を統合し、運動制御や運動学習に重要な役割を果たしている。本研究では、単一プルキンエ細胞が感覚入力をどのように統合しているのかを明らかにするために、マウス個体の小脳においてホールセル記録と2光子励起カルシウムイメージングを用いて解析を行う。昨年度までに、これらの実験を容易に行うための技術を確立し、麻酔下のマウスにおいて、小脳プルキンエ細胞からのホールセル記録とカルシウムイメージングを行ってきたが、麻酔下の動物においては、感覚刺激に対する応答や自発活動が低く抑えられており、個々のシナプス入力を捉えることができていない。それゆえ、今年度においては、覚醒マウスにおいてホールセル記録およびカルシウムイメージングを行うための技術を確立することを目標に実験系の開発を行った。覚醒マウスを顕微鏡下で頭部固定するための治具や、訓練プロトコルおよびマウスの行動(1icking, whisking等)をモニターする計測系を新規に開発し、2光子可視化パッチクランプ法を用いることで、覚醒マウスの小脳プルキンエ細胞から安定にホールセル記録を行うことを可能にした。本研究期間を通して、小脳における感覚情報統合の解析法を開発することに成功した。この開発した実験系を用いて、マウスの行動とプルキンエ細胞の活動度、シナプス入力の関係をホールセル記録により定量的に明らかにする実験を行っている。今後、カルシウムイメージングを同時に行うことで、単一プルキンエ細胞におけるシナプス入力の時空間的な統合様式について、詳細な解析を行って行く。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 2光子励起顕微鏡法を使った単一ニューロンの機能計測2009

    • 著者名/発表者名
      喜多村和郎
    • 雑誌名

      バイオインダストリー 26

      ページ: 47-55

  • [雑誌論文] in vivoにおける神経活動の2光子励起観察法2008

    • 著者名/発表者名
      喜多村和郎
    • 雑誌名

      実験医学増刊 26

      ページ: 157-164

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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