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2006 年度 実績報告書

らせん描写課題を用いた振戦疾患病態評価・リハビリテーションシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18680044
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

松本 義伸  長岡技術科学大学, ラジオアイソトープセンター, 助手 (00272873)

キーワード振戦疾患 / 病態評価 / 螺旋 / パーキンソン病 / 本態性振戦 / バイオフィードバック / 振戦 / 加速度
研究概要

らせん描写課題を用いた振戦疾患病態評価・リハビリテーションシステムの開発の目的で以下の研究を行った。
1 アルキメデス螺旋(以下[螺旋])を用いた振戦疾患病態評価システムの開発
各種振戦疾患の病態評価を目的に、螺旋描写課題を用いた振戦疾患病態の定量評価システムを開発した。本システムは、タブレットPC、3軸型加速度計により被験者の螺旋描写中の描写図形および上肢振戦加速度を計測し、定量的に評価するものである。本システムを用い、パーキンソン病(PD)、本態性振戦疾患(ET)患者を対象に計測を行い、その結果、極座標分散からPDの固縮症状、ETの振戦症状を定量評価できる可能性が示唆された。
2 振戦疾患リハビリテーションシステムの開発
PD、ETの振戦を患者自身が随意的に抑制することを目的として、バイオフィードバック(BF)を用いた振戦抑制訓練システムを開発した。平成18年度は、PD患者を対象に座位安静時の安静時振戦の抑制について研究した。被験者は無作為にBF群とコントロール群に分けた。BF群では、被験者の上肢拇指基部に3軸型加速度計を装着し、振戦の加速度実行値(RMS)に対応した音圧の純音をヘッドホンより聴取させつつ、その音圧が下がるように訓練を行った。コントロール群では、ヘッドホンからのフィードバックなしで、同様の訓練を行った。訓練は1分間を3回とし、各階毎に1分間の休憩をとった。訓練の前後に安静時の振戦加速度を計測し、訓練後に振戦抑制方法が獲得できたかをRMSの比により評価した。本研究の結果、BF群において、振戦RMSの比が有意に低下し、訓練校かが確認された。
平成19年度は、本研究にてわかった病態評価、訓練システムの課題について取り組み、さらに筋電図解析等を用いて固縮・振戦症状との関係を検討するとともに、抑制訓練については長期間における訓練・評価について研究を行う。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 振戦疾患患者における振戦重症度評価のための運動課題の構築2006

    • 著者名/発表者名
      平川晋也
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 106・406

      ページ: 29-32

  • [雑誌論文] アルキメデス螺旋を用いた振戦疾患患者の病態評価2006

    • 著者名/発表者名
      吉井孝博
    • 雑誌名

      日本人間工学会・関東支部第36回大会講演集

      ページ: 89-90

  • [雑誌論文] 純音による振戦フィードバック訓練システムの基礎研究2006

    • 著者名/発表者名
      山田暢一
    • 雑誌名

      第34回日本バイオフィードバック学会学術総会プログラム・抄録集

      ページ: 31

  • [雑誌論文] 心身相関現象に基づくパーキンソン振戦のバイオフィードバック療法の試み2006

    • 著者名/発表者名
      松本義伸
    • 雑誌名

      生体医工学 44・特別号

      ページ: 320

  • [雑誌論文] アルキメデス螺旋を用いた振戦疾患の定量評価システムの研究2006

    • 著者名/発表者名
      吉井孝博
    • 雑誌名

      生体医工学 44・特別号

      ページ: 320

  • [産業財産権] 振戦疾患評価装置及び振戦疾患評価方法2007

    • 発明者名
      松本義伸, 中島孝, 福本一朗
    • 権利者名
      国立大学法人長岡技術科学大学
    • 産業財産権番号
      特許 特願2007-90974
    • 出願年月日
      2007-03-30

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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