研究概要 |
本年度は、里山保全を推進する組織の立ち上げ、自然木を利用したものづくりの題材集作成、里山保全活動マニュアルの作成、市民と協働による活動の拠点となる小屋の製作、里山保全,ものづくりを通した人間性回復に関する調査票の作成について研究を実施した。 1.里山保全を推進する組織の立ち上げ 学生・市民から構成される環境保全のための組織を立ち上げた。毎週土曜日の午前中を定例として、里山活動を中心とした畑作り、里山整備、木工クラフト教室などを実施した。活動実績は、のべ41日、参加者のべ160名であった。また、3回のミーティングと1回の学外研修を実施した。組織の運営には、メーリングリストやwebページを利用した。 2.里山保全活動マニュアルの作成 活動の記録及び資料・文献などから,里山保全活動マニュアルを作成中である。特に、落ち葉から堆肥を生成する方法や、木工クラフト教室の実施は学術的な研究として客観的なデータを分析中である。 3.自然木を利用したものづくりの題材集作成 風雪による倒木などの自然木を利用したバターナイフ、スプーン、箸、スツールなどを試作した。また、これらの題材集を作成中である。また、これらを利用した木エクラフト教室を中学生、大学生を対象にして実施した。 4.市民と協働による活動の拠点となる小屋の製作 専門家と打ち合わせや設計のために調査や準備計画を実施した。19年度には、実際に環境保全の組織を中心として、小屋の製作に取りかかる。 5.里山保全、ものづくりを通した人間性回復に関する調査票の作成 活動後やクラフト教室において自由記述による予備調査を実施した019年度は、この自由記述調査をもとに本調査表の作成と調査の実施を行う。
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