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2006 年度 実績報告書

突然変異生成と抑制機構の分子遺伝学的解析:メダカを用いた個体レベル解析系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18681007
研究機関大阪大学

研究代表者

石川 智子  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70402922)

キーワード損傷誘発突然変異 / 自然誘発突然変異 / メダカ / TLS複製酵素 / ミスマッチ修復酵素 / 逆遺伝学 / TILLING法
研究概要

放射線や化学物質など環境因子の生物影響を考える上で、突然変異は重要な位置を占める。分子生物学的解析の進展により、突然変異生成のメカニズム、またそれに関わる遺伝子群について、細胞レベルでその詳細が明らかにされてきている。しかしながら、突然変異は極めてまれな事象である為、個体レベルでの解析、つまり実際の体組織・体細胞の中でどの様な頻度でそれらが生成され、またどの様なタイプの細胞で起こった変異が発がん等個体レベルでの重篤な帰結につながるのか、についての解析は未だほとんどなされていない。本研究は、「突然変異」の個体・組織レベルでの解析系をメダカにおいて確立することを目指している。本研究ではメダカをモデル生物に、1)遺伝子変異体を自由に作成する方法の確立、2)胚操作による遺伝子発現制御系の確立、を計る。この2技法を基盤に、「突然変異」の個体レベルでの解析系の確立を目指す。突然変異は大きく損傷誘発突然変異と自然誘発突然変異とに分けられる。損傷部位に於いて誘発される変異についてはTLS複製酵素が、また自然誘発変異においてはミスマッチ修復酵素が、それぞれ本質的な役割を果たしている。
TILLINGのための変異スクリーニング法を新たに開発した。Light Scannerを用い低コスト、ハイスループット化を実現できた。現在この方法を用いTLS複製酵素およびミスマッチ修復酵素のメダカ変異体の作成を進行中である。
ExoI, Msh2について、ゲノムデータベースを利用し、エキソン、イントロン構造を決定した。スプライシングのアクセプター・ドナーサイトを含みエクソン全体を増幅できるようにPCRプライマーを設計し変異体スクリーニングを進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular analysis of Dec1 and Dec2 in the peripheral circadian clock of zebrafish photosensitive cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Abe T, Ishikawa T, Masuda T et al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun. 351・4

      ページ: 1072-1077

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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