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2008 年度 実績報告書

突然変異生成と抑制機構の分子遺伝学的解析 : メダカを用いた個体レベル解析系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18681007
研究機関大阪大学

研究代表者

石川 智子  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70402922)

キーワード損傷誘発突然変異 / 自然誘発突然変異 / メダカ / TLS複製酵素 / ミスマッチ修復酵素 / 逆遺伝学 / TILLING法 / HRM法
研究概要

放射線や化学物質など環境因子の生物影響を考える上で、突然変異は重要な位置を占める。分子生物学的解析の進展により、突然変異生成のメカニズム、またそれに関わる遺伝子群について、細胞レルでその詳細が明らかにされてきている。しかしながら、突然変異は極めてまれな事象である為、個体レベルでの解析、つまり実際の体組織・体細胞の中でどの様な頻度でそれらが生成され、またどの様なタイプの細胞で起こった変異が発がん等個体レベルでの重篤な帰結につながるのか、についての解析は未だほとんどなされていない。本研究は、「突然変異」の個体・組織レベルでの解析系をメダカにおいて確立することを目指している。本研究ではメダカをモデル生物に、1)遺伝子変異体を自由に作成する方法の確立、2)胚操作による遺伝子発現制御系の確立、を計る。この2技法を基盤に、「突然変異」の個体レベルでの解析系の確立を目指す。突然変異は大きく損傷誘発突然変異と自然誘発突然変異とに分けられる。損傷部位に於いて誘発される変異についてはTLS複製酵素が、また自然誘発変異においてはミスマッチ修復酵素が、それぞれ本質的な役割を果たしている。
TLS複製酵素およびミスマッチ修復酵素のメダカ変異体の作成を進行中である。新たにMsh2について、変異体スクリーニングを行った結果1種類の欠失変異体を得ることができた。現在メダカ変異体の作成を進めている。Exolについては、得られた二種類のナンセンス変異体のホモ個体を作製したところ、マウス同様雌雄ともに不妊であることが確認された。現在、Exol野生型BACによるトランスジェニックメダカを作製しこの表現型が相補されるか確認中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Involvement of electron transfer in the photoreaction of zebrafish Cryptochrome-DASH2008

    • 著者名/発表者名
      Kazunori Zikihara
    • 雑誌名

      Photochem Photobiol 84

      ページ: 1016-1023

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Diatom PtCPF1 is a novel Cryptochrome/Photolyase Family member with DNA repair and transcription regulation activity2008

    • 著者名/発表者名
      Sacha Coesel
    • 雑誌名

      EMBO Report 10(In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Establishment of Reverse Genetics in Medaka : Isolation and characterization of UV-sensitive mutant2008

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Ishikawa
    • 学会等名
      4^<th> Asia Oceania Conference on Photobiology
    • 発表場所
      Varanasi, India
    • 年月日
      2008-11-26
  • [学会発表] 突然変異生成の分子遺伝学的解析2008

    • 著者名/発表者名
      石川智子
    • 学会等名
      日本放射線影響学会第51回大会
    • 発表場所
      北九州市
    • 年月日
      2008-11-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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