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2008 年度 実績報告書

環境因子および二次代謝産物の反応経路予測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18681033
研究機関京都大学

研究代表者

服部 正泰  京都大学, 化学研究所, 助教 (60372554)

キーワードバイオインフォマティクス / ケモインフォマティクス / ケミカルゲノミクス / パスウェイ解析 / 酵素反応機構 / 反応予測
研究概要

本研究は、代謝反応パスウェイのうち未解明のまま残されている部分、すなわち、薬物や環境因子などの細胞にとって通常外来物質と見られる化合物の代謝反応経路、および、植物の二次代謝産物の生合成経路などについて、代謝反応に関するケミカル情報を的確に表現する手法の開発、それら新しい知識をデータベースとして体系化する作業とデータの計算機的利用法の開発、酵素反応データに基づいた代謝経路の予測法の開発を行うことを目的とする。
平成20年度は、本研究課題で開発した酵素反応メカニズムの抽出アルゴリズムを用いて、酵素反応における原子変換パターンのデータをサーバー上でライブラリ化(データベース化)すること、およびそのデータベースの整備を引き続き行った。また、データベースに登録されたデータのエラー(生化学的な不整合)を修正するにあたって、蓄積されるであろうヒューリスティクスをアルゴリズム自体の改善へフィードバックし、酵素反応メカニズム抽出システムの精度改善を行った。このように導出された反応に関する知識は、連続する酵素反応の反応知識ルールとしても再びライブラリ化することができるので、こちらの情報を解析しパスウェイ予測システムの精度向上へとつなげていくフレームワークを構築した。具体的には、酵素反応ルールとしてライブラリ化した情報を組み合わせることによって、生体内パスウェイを再構成するためのアルゴリズム開発を行った。特に、予測におけるスコア関数について重み付きスコアを導入し、また反応パターンの比較条件を緩和する手法を導入することで、予測のカバー率と予測精度を同時に向上させることに成功した。また、化合物構造を部分構造で表現し、部分構造レベルで構造比較を行う手法について、新規にアルゴリズムの開発を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] E-zyme : finding enzyme orthologues From the chemical transformation pattern of substrate-product pairs2009

    • 著者名/発表者名
      Yamanishi, Y., Hattori, M., Kotera, M. Goto, S., and Kanehisa, M.
    • 雑誌名

      Bioinformatics (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Generalized reaction patterns for prediction of unknown enzymatic reactions2008

    • 著者名/発表者名
      Shimizu, Y., Hattori, M., Goto, S., and Kanehisa, M.
    • 雑誌名

      Genome Informatics 20

      ページ: 149-158

    • 査読あり
  • [学会発表] Generalized Reaction Patterns for Prediction of Unknown Enzymatic Reactions2009

    • 著者名/発表者名
      Yugo Shimizu
    • 学会等名
      8th International Workshop on Bioinformatics and Systems Biology 2008
    • 発表場所
      Berlin, Germany
    • 年月日
      2009-06-09
  • [学会発表] 未知の酵素反応予測に向けた一般化反応パターンの開発2008

    • 著者名/発表者名
      清水祐吾
    • 学会等名
      BMB2008(第31回分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会)
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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