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2008 年度 実績報告書

ソーシャル・キャピタルと健康の関係性に関する実証的研究基盤の確立とその展開の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18683004
研究機関静岡県立大学

研究代表者

藤澤 由和  静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)

キーワード社会学 / 医療・福祉 / ソーシャル・キャピタル
研究概要

本研究は、ソーシャル・キャピタルと人々の健康との関連性に関する実証研究のためのデータの構築とそれに基づく多重レベルの検討を可能とする統計手法を用いた実証的分析を試みることを目的とした. したがって本研究目的の遂行にはおいては、以下の二つの課題が検討されたものである。すなわち、(1).「ソーシャル・キャピタル指標の妥当性、及び信頼性に関する検討1、(2)1上記の検討に基づくソーシャル・キャピタルの把握と検討との関連性の検証が可能となるデータ・セットの構築とそれらの検証」である。以上の研究活動を通して、ソーシャル・キャピタル指標の妥当性、信頼性が検証されることにより、今後、同様の指標を用いた調査を実施することが可能となるとともに、従来、欧米諸国において展開されてきたソーシャル・キャピタル研究の新たな知見の提示に大きく寄与したものである。
具体的には、前年度までの研究において構築した調査データを用いて、マルチレベル分析によりその関係性について検討を行なったものである。すなわち、個人の要因(性、年齢、収入、教育歴など)を調整したうえで地域レベル要因であるソーシャル・キャピタルが個人レベルの全体的健康感に対してどの程度影響を及ぼしているのかについて明らかにした。
また、調査データの一般提供を目指すための準備を実施した。具体的には(1)個人が特定されない形に処理を行い、(2)諸変数のデータのコーディングをシステマティックに記録したコードブックを作成するとともに、(3)全レコードの全カラムについてデータ・クリーニングを試みた。なお、必要に応じて、個人情報の観点から、そのための検討事項について専門家との意見交換を行なったものである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Research on promotion of public security using geographic information system2009

    • 著者名/発表者名
      Hamano, T. and Fujisawa, Y.
    • 雑誌名

      The Niigata Journal of Health and Welfare 8 (1)

      ページ: 34-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Social capital and perceived health in Japan : An ecological and multilevel analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Fujisawa, Y., Hamano, T., and Takegawa, S.
    • 雑誌名

      Social Science & Medicine (In printing)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソーシャル・キャピタルの地域特性-近畿圏における住民参加のポテンシャルと地域政策-2009

    • 著者名/発表者名
      永冨聡、藤澤由和
    • 雑誌名

      経営と情報 21(2)

      ページ: 1-13

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソーシャル・キャピタル概念に基づく社会疫学研究の健康政策への展開2008

    • 著者名/発表者名
      濱野強、藤澤由和
    • 雑誌名

      新潟医療福祉学会誌 8(2)

      ページ: 58-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 保健医療分野における地理情報システムの展開2008

    • 著者名/発表者名
      小野寺良二、濱野強、藤澤由和
    • 雑誌名

      新潟医療福祉学会誌 8(2)

      ページ: 42-45

    • 査読あり
  • [図書] 「ソーシャル・キャピタルと健康」(翻訳書)2008

    • 著者名/発表者名
      藤澤由和・濱野強, 他
    • 総ページ数
      217
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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