研究課題
若手研究(A)
本研究の主要な成果はふたつある。(1)30種の霊長類について、目の形態・大脳新皮質率・群れサイズの要因の相関関係を解析し、ヒトを含む霊長類の目の外部形態の進化に社会的な要因が関与していた可能性をあきらかにした。(2)そのような形態的特徴を持つヒトは、発達初期から、「他者に注目される」ことを強化子として新たな行動を学習可能であることを、生後6か月の乳児を対象とした行動実験から実証的に示した。視線を介した我々のコミュニケーションは、生物学的基盤に立ちつつ、ヒトがヒトたる所以のひとつである学習にも大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。
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