研究概要 |
1、新規授業「表装演習」開講とカリキュラムの整備 表装技術の習得とマネージメント意識の向上を目的とした授業を新設し,連携企業から提供された資料に基づいて,現実的な実践教育を展開した。また,九州国立博物館ミュージアムショップとも連携して,マーケットリサーチや企画・製作・プレゼンテーションを課題として,実践的な能力の育成を図った。授業評価やアンケート結果を反映した原価管理ソフトを作成し,平成19年度から運用するための検証を進行中である。 2、九州国立博物館:あじっぱBOXキット作成 九州国立博物館交流課と連携して,子どもを対象とした施設「あじっぱ」で展開されているBOXキットに着目し,「針聞書掛け軸BOXキット」の提案・作成・納品を完了した。次年度から実際に展開し,8月にワークショップを行う予定である。 3、赤間小学校での実践 近隣小中学校との連携を強化する大学のプログラムに連動して,小学校において掛け軸製作の可能性を検証する実践を行った。当初は高等学校を中心に展開する予定であったが,小学校において実践することで,教師の専門スキルの育成や図画工作に対する関心の度合いなど,重要な課題が抽出された。次年度からその解決策を探っていくこととする。 4、保存修復の専門家による講習会の開催 博物館や小学校で実践してきた内容について専門的な意見を集約した。また,学生に対する指導内容を検討することで,教育的な技術伝承のマニュアル化について方向性を確認した。 5、学会発表 大学美術教育学会において研究の途中成果を発表した。同時に被験者である学生による研究発表を検証することで,次年度からの教育内容の改善を行った。
|