研究課題
MOIRCS専用狭帯域フィルターの作成:すばる望遠鏡のMOIRCS専用狭帯域フィルターペアーを設計し、フジトクを通してBarrに発注して作成した。MOIRCS装置開発グループやハワイ観測所と緊密な連絡を取りながら、出来上がったフィルターをハワイ観測所に移送しMOIRCSに搭載した。z〜2.2宇宙探査の提案:すばる望遠鏡の共同利用観測に本課題のパイロットサーベイ(5晩相当)を提案した。具体的には、Kバンドで22等級(ベガ等級)の深さに対応する広帯域・狭帯域サーベイを、よく知られたGOODSとSXDFフィールドに対して168平方分角の領域の観測提案を行なった。この観測が実現すると、z=2.2の宇宙(3千立方メガパーセクの共動体積)において、星質量にして150億倍太陽質量(銀河系の約6分の1)までのおよそ100個の銀河サンプルに対して、星形成率にして一年あたり10倍太陽質量の星形成活動まで捕らえることが可能である。[OII]とHαの2本の輝線を同時に捕らえることができるため、非常に効率的でかつ完全なサンプルの構築が可能である。z〜0.8宇宙探査の提案(Astro-Fとの連携):上述のz〜2.2と同様の銀河サーベイをz〜0.8の銀河団とその周辺部について行う計画を立案した。1.19μmの狭帯域フィルターにHα輝線が来るからである。この目的に使う銀河団(RXJ1716)に対して、その準備段階として既得のSuprime-Cam深多色データに対する解析を進めた。またこの銀河団をJAXAのあかり衛星を用いて中間〜遠赤外線で広視野観測(160平方分角)した。AEMAとの連携:z〜2.2は、ALMAの視野と感度が最も良い低周波帯でのCO(3->2)輝線観測やサブミリ波でのダスト連続波観測が行える赤方偏移でもある。従ってこのようなALMAとすばるの連携観測提案を立て、ALMAサイエンス検討会において発表した。
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