研究課題
金属内包フラーレンは、『球面の内側に金属原子を取り込んだ特異な構造』のみならず、金属原子から炭素ケージへの電子移動により空フラーレンとは異なる新規な電子的特性を持つ。これは、金属原子によるフラーレンケージのチューニングであると言える。金属内包フラーレンは新しい材料として非常に注目を集めているが、その生成量の少なさ故に、いまだ一部の研究しか行われていないのが現状である。特に、C60の化学において非常に精力的に行われてきた化学修飾による誘導体の合成に関する研究は未だほとんど行われていない。本研究は、金属内包フラーレンナノロッドの合成を行い、ESR、SQUID及び導電性の測定を行うことを目的としている。昨年度合成した種々の磁気炭素クラスター誘導体のナノサイズのロッド(ナノロッド)の合成を検討した。反応条件を最適化することで、ナノサイズのロッドからマイクロサイズのロッドまでを作り分けることを目的とした。また、合成したナノロッドのAFMあるいはSEM観察によりサイズを測定し、HR-TEM及び電子線回折により分子配列に関する情報を得た。
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