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2006 年度 実績報告書

膜工学におけるモデリングケミストリーの応用展開:新規な膜性能推算法の確立と実証

研究課題

研究課題/領域番号 18686061
研究機関東北大学

研究代表者

高羽 洋充  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80302769)

キーワード膜 / 膜分離 / 計算化学 / マツリスケールモデリング / グランドカノニカル分子動力学法 / 平均場ポテンシャル / 分離係数 / 膜分離法の階層化
研究概要

本年度は、種々の膜分離法の階層化、そしてそれぞれに適したモデリング手法の選定を行った。具体的には、膜法を、分離形態(ガス透過、濾過、逆浸透など)、膜種類(精密濾過膜、限外濾過膜、ガス分離膜など)で分類した。さらに、適用範囲を明確にするために、応途(水素精製、アルコールからの脱水、水処理など)、推算すべき膜性能値(透過流束、分離係数、回収率など)で階層的に分類し、それぞれのケースについて、マルチスケールモデリング手法で推算される膜性能値を計算するのに適したモデリング手法を選定し一覧表としてまとめた。さらにこれらモデリング手法について、複数のモデリング手法を利用する場合を想定し、計算化学の専門家ではない実験系の研究者が、容易に利用できる環境の構築を行った。具体的には、上記で体系化された情報を、各モデリング手法の補完関係が視覚的に理解して推算経路を確認できるような、利用環境インターフェイスの作成に着手した。本年度は、微細孔をもつ分離膜の分離係数を原子間相互作用に基づいて計算できるグランドカノニカル分子動力学法シミュレータを開発し、さらに利用を容易にできるように入出力グランドカノニカル分子動力学法、および解析インターフェイスの開発を行った。また、マルチスケールシミュレータを実現する平均場ポテンシャルの作成シミュレータ、平均場ポテンシャルにもとつくマルチスケール動力学法シミュレータを開発し、当初の目的をほぼ完遂した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Computational Chemistry for Industrial Innovation2006

    • 著者名/発表者名
      P.Selvam et al.
    • 雑誌名

      Reviews in Chemical Engineering 22・6

      ページ: 377-470

  • [雑誌論文] Modeling of Methane Permeation through a Defect Region in Zeolite Membranes2006

    • 著者名/発表者名
      H.Takaba et al.
    • 雑誌名

      Desalination 192・1-3

      ページ: 82-90

  • [雑誌論文] Development of Pressure Controlled Grand Canonical Ensemble Monte Carlo for Efficient Estimation of Solubility in Polymer2006

    • 著者名/発表者名
      H.Takaba et al.
    • 雑誌名

      Kagaku Kogaku Ronbunsyu 32・1

      ページ: 31-38

  • [図書] 化学工学における分子シミュレーションの活用 -基礎と応用-(分担執筆、4章、5章)2006

    • 著者名/発表者名
      高羽洋充
    • 総ページ数
      138
    • 出版者
      分離技術会

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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