哺乳類胚発生における左右性の決定機構の解明と、さらに広くマウス初期発生その他発生学の研究一般への応用を目指して、欧州分子生物学研究所(EMBL)が開発したライトシート型顕微鏡SPIMの改良版であるDSLM(Digital Scanned Light-sheet Microscope)を、開発者のErnst Stelzer博士らの協力の下に導入した。 さらにDSLMでマウス胚のライブイメージングを可能するための改良を加え、6.5日胚全体の一細胞レベルの鮮明な光学断面像を得ることに成功した。原腸陥入に伴い原条から外胚葉・内胚葉間に中胚葉が入り込んでいく様子、外胚葉細胞がエレベータ運動する様子を動画としてはじめて可視化できた。
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