視細胞死の評価をより容易にするためゼブラフィッシュロドプシン(RH1)プロモーターでドライブされたグリーンフルオレセンスプロテイン(GFP)のトランスジェニックフィッシュ(RH1::GFP)をovlに対して交配した。実際にはovl+/-(ホモは成魚になる前に死亡)に対し、東大川村正二研究室より供与されたRH1::GFPを2度交配し、、RH1::GFP/RH1::GFP:ovl^<tz288b>(GFPに関してホモ、ovlについてヘテロ)のフィッシュを得た。これに対してovlヘテロを掛け合わせることにより、すべてのovl変異体において桿体細胞がGFPによって可視化された状態をえた。しかしながら、GFPホモ接合体は、近交交配のため、弱性でありヘテロ体で続いての実験を施行している。(同時に交配をつづけてホモ接合体もえている。) このヘテロ接合体を用いて抗Transducin α Morpholinoを用いてovl変異体においてTransducin αの発現を抑制するとovlにおける視細胞死は抑制された。これにより、ovlにおいての視細胞死のシグナルはTransducin以下に接続していると考えられた。 つぎに、フォトレセプターのラインでの強制発現系を得るため、国立遺伝研究所川上研究所からメダカトランスポゾンベースのベクターを供与いただいた。ゲノム内への挿入はGFPにより確認された。現在まで、RH1プロモーターを発現カセットとしてもち、さらに、挿入遺伝子部にGatewayシステムのカセットをもつベクターを開発しており、現在挿入遺伝子にVenusをいれて眼での発現を検討している。
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