• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ゼブラフィッシュ疾患モデルによる遺伝性網膜疾患における視細胞死の機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18689042
研究機関大阪大学

研究代表者

辻川 元一  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70419472)

キーワードゼブラフィッシュ / 網膜色素変性 / 視細胞 / フォトトランスダクション / 神経保護 / 可視化 / スクリーニング / アポトーシス
研究概要

前年度に引き続き、ゼブラフィッシュ視細胞変異体ovlを用いた解析により、フォトトランスダクション経路のロドプシン、トランスデューシンの発現をモルフォリノにより抑制すると、視細胞死も抑制されるのに対し、フォスフォジエステラーゼを抑制しても、視細胞死は抑制されなかった。したがって、この経路における視細胞死のシグナルはトランデューシンの位置でフォトトランスダクションの経路に結合していると考えられた。また、これらの解析にはovlヘテロ接合体(キャリアー)に固定されたゼブラフィッシュロドプシン(RH1)プロモーターでドライブされたグリーンフルオレセンスプロテイン(GFP)のトランスジェニックフィッシュ(RH1::GFP)を用い、視細胞が容易に可視化されるようにした。これにより、変異視細胞をFACSにて単離することが可能となり、実際に条件を検討して単離を得たため、現在下流のシグナルについて検討している。
つぎに、フォトレセプターのラインでの強制発現系を得るため、国立遺伝研究所川上研究所からメダカトランスポゾンベースのtol2ベクターを供与いただいた。トランスジェニック体を容易に選択できるよう、まず、臭細胞特異的遺伝子であるompのプロモーター領域3kbpを単離、EGFPとっなげ、マーカー遺伝子としてto12ベクターに導入した。次に、RHlプロモーターを発現カセットとしてもち、さらに、挿入遺伝子部にGatewayシステムのカセットをもつベクターを開発し、これにヒト変異ロドプシン(Q344X)を導入し、受精卵に微少注入しGO体を得、これを交配、鼻に蛍光を認めるFl体をRT-PCR解析したところ、ヒトロドプシンの発現を認めた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)

  • [雑誌論文] Mechanism of positioning the cell nucleus in vertebrate photoreceptors.2007

    • 著者名/発表者名
      Tsujikawa M, Omori Y, Biyanwila J, Malicki J.
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci U S A. 104・37

      ページ: 14819-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Intravitreal bevacizumab for idiopathic choroidal neovascularizati on after previous injection with posterior subtenon triamcinolone2007

    • 著者名/発表者名
      Gomi F, et. al.
    • 雑誌名

      Am J Ophthalmol. 143

      ページ: 507-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Angiographic lesion of polypoidal choroidal vasculopathy on in docyanine green and fluorescein angiography.2007

    • 著者名/発表者名
      Gomi F, Sawa M, Mitarai K, Tsujikawa M, Tano Y.
    • 雑誌名

      Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 245

      ページ: 1421-7

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Efficacy of Intravitreal bevacizumab for polypoidal choroidal vasculopathy.2007

    • 著者名/発表者名
      Gomi F, et. al.
    • 雑誌名

      Br J Ophthalmol. 92

      ページ: 70-73

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Complications in patients after intravitreal injection of bevacizumab.2007

    • 著者名/発表者名
      Shima C, et. al.
    • 雑誌名

      Acta Ophthalmol Scand Nov. 17

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi