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2007 年度 実績報告書

型付き項書換え系の変換に基づく関数型プログラムの自動検証

研究課題

研究課題/領域番号 18700007
研究機関三重大学

研究代表者

山田 俊行  三重大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60312831)

キーワード型付き項書き換え / 関数型プログラム / 停止性 / 自動検証
研究概要

書き換え理論における自動証明向き停止性判定法として,依存対法という手法が近年注目されている.この停止性証明法は,十分広いクラスの書き換え系に対して効率的で強力な自動判定のできる手法であるが,高階関数のあるプログラムに対して直接使えないなど,適用範囲が限られていた.高階関数とは,データとして関数を受け渡しできる関数であり,プログラムの汎用性を高めるための,関数型言語の本質的な機能の1つである.そこで,より広範囲のプログラムに対して,書き換えによる停止性自動証明法が使えるよう,高階性を考慮して依存対法の理論を拡張した.具体的には,高階関数がない場合の停止性判定に有効な,簡約順序対や引き数選択の概念を,高階関数を許す単純型付き書き換えの体系に拡張で使えるようにした.関数変数を具体化する際に,同じ型の項に対する引き数選択の同期をとる必要があることなどを明らかにした.
得られた理論的成果に基づいて,関数型プログラムの停止性を自動証明するための検証システムを試作し,その性能を評価した.比較的小規模なプログラムから構成される122個の例題のうち,117個(96%)の停止性の自動証明に成功した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Argument Filterings and Usable Rules for Simply Typed Dependency Pairs2007

    • 著者名/発表者名
      T. Aoto, T. Yamada
    • 学会等名
      International Workshop on Higher-Order Rewriting
    • 発表場所
      フランス,パリ,CNAM
    • 年月日
      20070600
  • [学会発表] プログラムの検証技術:停止性と型検査2007

    • 著者名/発表者名
      山田俊行
    • 学会等名
      電気関係学会東海支部連合大会
    • 発表場所
      長野県,長野市,信州大学
    • 年月日
      2007-09-27
  • [学会発表] Automatically Proving Termination of Simply Typed Term Rewriting Systems2007

    • 著者名/発表者名
      T. Yamada
    • 学会等名
      SCORE Summer Workshop on Symbolic Computation and Software Verification
    • 発表場所
      静岡県,富士裾野市,富士教育研修所
    • 年月日
      2007-09-01

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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