研究課題
本研究の目的は、さまざまな情報に位置(緯度・経度)を結びつけるのに必要なソフトウェアやそこで用いるアルゴリズムを開発し、位置指向検索の検索対象を容易に生成できるようにすることである。特にWorld Wide Web上に大量に存在する情報への自動的で高速な位置情報付与方式の開発を目指す。また自動的な付与が困難なもの(写真など)には、半自動的な手法を開発する。Web資源への自動的な位置情報付与に関しては以下のことを行った。Webページへの自動的な位置情報付与を行うクローラーの有効なクローリング戦略を調べるために、基本的なソフトウェアの開発を行った。先行して行っていた風景写真への半自動的な位置情報付与システムの研究については、以下のことを行った。従来は人工的に作成した理想的な条件下でのみ位置情報付与実験を行っていた。しかし平成18年度は実際の風景写真にシステムを適用した。実験により、実際の風景写真に対しても適切な探索条件を与えれば、撮影地を特定できることを確かめた。この成果については、第6回国際会議Intelligent Systems Design and Applications (ISDA2006)において発表した。上記研究の実験には大量の計算が伴うため、一部でグリッド計算機環境を利用する。そこで実験を円滑に行うために、そのグリッド計算機環境へのジョブ投入やジョブ管理を容易に行うためのバッチ言語とその処理系を作成した。この成果については、2007年6月にチェコのプラハで開催されるHigh Performance Computing & Simulation (HPCS'07) Conferenceで発表する予定である。
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Proceedings of the Sixth International Conference Intelligent Systems Design and Applications(ISDA2006)
ページ: 1080-1085