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2006 年度 実績報告書

順序回路のタイミング解析の正確さ向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700043
研究機関名古屋大学

研究代表者

中村 一博  名古屋大学, 情報科学研究科, 助手 (90335076)

キーワード順序回路 / タイミング解析 / 論理回路 / VLSI / 形式的検証 / SATソルバ / CNF式 / BDD
研究概要

1.SATベースの形式的検証やタイミング解析の高速化のためのBDDを用いたCNF式生成手法の開発を行った。
論理式の充足可能性判定(Satisfiability ; SAT)を用いた論理回路の形式的検証やタイミング解析の高速化を目指し、論理回路からSATソルバの実行時間が短くなるような和積標準形(Conjunctive Normal Form ; CNF)論理式を生成する、CNF式生成処理フレームワークを提案した。一般に論理回路のCNF式表現は一意でない上、充足可能性判定に要する時間はSATソルバに与えるCNF式により変化する。そのため、CNF式の生成処理は、SATベースの形式的検証の高速化をはかる上で重要な問題である。提案フレームワークは、回路分割と、部分回路の二分決定グラフ(Binary Decision Diagram ; BDD)生成、BDDからCNF式への変換から構成される。提案フレームワークは、回路を分割し、分割で得られた部分回路のBDDを構築し、BDDからCNF式を生成する。SATソルバの実行時間の短縮に効果のある、回路分割、部分回路のBDD生成、BDDからCNF式への変換の、各アルゴリズムの研究を進めることにより、論理回路の形式的検証やタイミング解析の高速化を目指す。提案フレームワークに基づく、中間変数の間隔を考慮した回路分割、BDD生成、BDDからCNF式への変換アルゴリズムを開発した。提案するCNF式生成手法と広く用いられているCNF式生成手法を実装し、SATソルバの実行時間について比較を行ったところ、提案手法により実行時間が短縮されることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 論理回路のSATべース形式的検証の高速化のためのBDDを用いたCNF式生成手法2007

    • 著者名/発表者名
      中村一博
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 CPSY2006-95

      ページ: 61-66

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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