研究課題
平成20年度は、マルチクロックドメインSoCにおけるコア間のデータ転送の一つの実現方法であるネットワークオンチップ(以下、NoC)をベースとしたSoCを対象とし研究を行った。NoCのデータ転送帯域幅をテスト時にも効率よく利用可能なコアラッパー設計法、およびコアラッパーの面積オーバーヘッドとSoCのテスト時間を目的関数としたシステム全体のテスト最適化(テストスケジューリング)手法を提案し、2008年7月にIEICE Transactions on Infomation and Systemsに掲載された。さらに、平成18年度に提案したマルチクロックドメインコアに対するラッパー設計法の拡張も行った。これにより、消費電力制約下でさらなるテスト実行時間の削減を可能とした。この成果は、2008年11月にVLSIテストに関するワークショップである「IEEE WRTLT'08」にて研究成果発表を行った。また、マルチクロックドメインSoC設計の課題の一つである熱設計についても研究を行った。テスト時は通常動作時よりも消費電力が高く、発熱量が大きい。そこで、テスト時の最高温度を制約とし、テスト時間の最小化を目的としたテストスケジューリング法を提案した。本成果は、2008年10月にIEICE Transactions on Information and Systems、2009年1月に設計自動化に関する国際会議ASP-DAC'09にて成果発表を行った。
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IEICE Transactions on Information and Systems Vol.E91-D, No.7
ページ: 2008-2017
ページ: 1999-2007
IEICE Transactions on Information and Systems Vol.E91-D, No.10
ページ: 2440-2448