本年度は、前年度に開発したシステム管理者向けのセキュリティ脆弱性診断支援システムを基に構築を進め、より効果の高い診断支援システムの研究を進める目的で以下の通り実施した。 1)「脆弱性診断支援システム」の試作について、本年度に予定していた研究課題の主対象者として考えている「ネットワーク管理者向けの診断支援システム」部分を実装した。 2)診断支援システムの利用方法について、得にセキュリティに配慮した構成となるように研究開発を行い、試作の後に所属部署である大学の情報センターより学内のネットワーク管理者への機能提供(試行中)を開始した。また、実装方法及び利用方法について、ネットワーク管理におけるセキゴリティ機能の連携について論文での報告を行った。 3)診断システムの利用および診断の結果について、評価に必要な統計的な比較等を行うプログラム等を作成し、脆弱性診断支援システム利用の効果についての評価を行い、実装した機能及び試行期間の評価をまとめ研究会での報告を行った。 来年度は、これまでに実施した診断支援システム利用についての評価を続けるとともに評価結果を踏まえ、来年度に実装予定の「一般利用者向けの診断支援システム」の機能について、より高い効果が期待される診断支援システムの研究およびその実装とその評価を進めたい。
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