研究概要 |
余った電力を活用し,発電量,電池残量を細かくモニターすることで,ネットワークノードのCPUパワー,ネットワークスピードを可変にし,発電能力に応じて動的にセンサノードの能力を変更する仕組みを提案し,一部の実装をおこなった。電池の残量を,起電力で計算し,その計算料でノードのDuty Cycleを変更する手法を考案した。このことは,今後センサネットワークを屋外で利用する際に,センサネットワークの電池交換の必要性が大幅に低減するメリットがある。(電池そのものの寿命は,ここでは取り扱わない)。また,このプラットホームを使い,プロトタイプシステムの構築を行った。 具体的には,センサネットワークのデータの可視化の研究とセキュリティの研究である。センサネットワークの可視化の研究では,集まってくる様々なデータを,実際の位置情報にあわせながら立体的に可視化する手法である。京都大学が開発した,KVSを用い,実装を行った。このことで,本研究で利用するデータを可視化することが可能なことを示した。 セキュリティの研究では,生体情報を利用した,防犯システムをターゲットにした。生体情報は,専用の脈波センサーを設計し,制作を行った。作成した脈波センサーは,今後過酷な環境で活動する人間の状態を計測しうる可能性がある。また,本システムの胃運用の際,正しく異常状態を管理者に伝える必要があり,その際のネットワークの構築手法について,安全にデータを使える手法を考案した。
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