研究課題
本年度は、昨年度までの実績を生かし、具体的なセンサノードを構築し、データの取得を行った。特に、寒い2月の次期を選びフィールド試験を行い、データを取得した。市販のガーデンライトのケースを利用したとしても、外気温が氷点下をしたまわるにもかかわらず、内部がほぼ0℃と安定していたため動作に支障が無いことが確認された。よって、本手法で特殊なケースを用いることなしに、屋外でのセンサネットワークの設置が可能なことを確認した。また、小型の風力発電機(最大出力2W程度)であったとしても、動作に十分な発電量を得ることが出来、過酷な環境で安定した動作が出来ることを確認した。また、動作状況を常に確認するために電源の状態を確認するためのノードを作成し、その情報をシンクノードに伝えるためのシステムも作成した。(ただし、本システムは長期間の検証ができていないために、今後検証を行う予定である。)また、岩手大学寒冷フィールドサイエンス教育研究センターの敷地を利用させて頂き、センサネットワークの野外実証実験を行った。通常状態の伝送試験においては、雪、草木による電波の散乱、減衰が発生し、それについての対策を検討した。また、仮想的にセンサノードを雪山の中に隠してやると電波の送受信が不可能になった。今回利用しているセンサノードは、コストをかけずに設置することを考えているために、攻撃者が簡単にセンサノードの通信を遮ることができることがわかる。これに対する対策を今後検討する予定である。
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電子情報通信学会技術研究報告 Vol.108, No.462
ページ: 37-42
電子情報通信学会技術研究報告 Vol.108, No462, 01S
ページ: 49-54
電子情報通信学会技術研究報告 Vol.108, No.252, USN
ページ: 7-12