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2006 年度 実績報告書

情報検索効率向上のためのP2Pネットワーク自己組織化アルゴリズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700089
研究機関大阪大学

研究代表者

春本 要  大阪大学, 大学院工学研究科, 助教授 (50263215)

キーワードアルゴリズム / インターネット高度化 / 情報検索 / 自己組織化 / トポロジ / ピアツーピア
研究概要

本研究課題は、移動型端末やセンサー類を含む多様な情報源から提供される情報の検索効率の向上させることを目的としている。平成18年度は、本研究課題に関して主に二つの研究成果を得た。
第一に、各種端末から提供される情報は多様であり、また、それらの端末から発行される問合せの条件には一般に偏りがあることを考慮し、それらの問合せに必要となるトラフィックを増加させることなく再現率を増加させる手法として、問合せへの応答転送履歴を用いてP2Pネットワークのトポロジを動的に変更する自己組織化アルゴリズムを提案した。具体的には、問合せ発行ピアとその問合せに合致する情報を保持するピアの間のホップ数が短縮されるようにトポロジを変更する手法である。シミュレーションによる評価により、提案アルゴリズムが従来の静的なトポロジを用いたP2Pネットワークよりも大幅に再現率を向上させることができることを示した。
第二に、特にユビキタス環境において顕著となる位置および時間に依存した問合せに対して効率的に応答を返すことができるP2Pネットワーク構成手法を提案し、その基礎的な評価を行った。提案手法は、すでに提案されている位置依存情報を扱うためのP2Pネットワーク構成手法に対し、さらに検索時間帯を考慮して問合せ転送先を決定する手法である。シミュレーションによる評価により、単純に全検索を行う場合よりも提案手法を用いた場合の方がトラフィックを大幅に削減しながら、指定された検索時間帯により適合する情報を多く取得できることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Topology Re-formation Algorithms for Ubiquitous P2P Networks Based on Response Statistics2007

    • 著者名/発表者名
      Hirokazu Nakano
    • 雑誌名

      Proc. 2007 International Symposium on Applications and the Internet Workshops

  • [雑誌論文] 時間重要度をもつ位置依存コンテンツ検索のためのP2Pネットワークの検討2007

    • 著者名/発表者名
      高橋健太郎
    • 雑誌名

      電子情報通信学会第18回データ工学ワークショップ論文集

  • [雑誌論文] 応答転送状況に基づいたP2Pネットワークのトポロジ再構築アルゴリズムの評価2006

    • 著者名/発表者名
      中野宏一
    • 雑誌名

      日本データベース学会Letters Vol. 5, No. 1

      ページ: 41-44

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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