研究課題
MPU陰関数曲面による基盤ソフトウェア構築の第一歩として、コンピュータグラフィクスにおいて核となる技術の研究を行った。平成18年度においては、以下に挙げる三つの技術が開発された。1.高速な可視化手法グラフィクスハードウェアによる並列計算を用いて、陰関数曲面を高速かつ高品質に可視化する手法を開発した。一般的な曲面可視化手法であるポリゴンを用いる方法と比較して、滑らかでかつ高精細な形状を可視化できる手法である。(研究発表の三つ目)2.形状の自由形状変形陰関数曲面により表された表面形状を、対話的に自由変形するための手法を開発した。開発された計算方法は局所性が高く、現在の主流であるマルチコアCPUにより容易に高速化できるという大きな利点がある。(研究成果の五つ目)3.陰関数曲面作成のための計算方法の改良陰関数曲面は、形状測定により得られた点群や三角形を近似することにより得られるが、より効率的かつ使いやすい陰関数形状を得るための、生成アルゴリズムの改良を行った。具体的には、最適なサンプリングの研究(研究成果の一つ目)、ノイズに対して頑健な陰関数当てはめの方法(研究成果の二つ目)、三角形メッシュに対するより精度の高い近似手法(研究成果の四つ目)である。また、表面データのみでなくCTやMRI装置により測定されたボリュームデータに対する陰関数表現についても、調査研究を行った。通常の格子サンプルされたボリュームに比べて、軽量かつノイズの少ないボリュームデータの表現が期待できる。(ドイツマックスプランク研究所への訪問)
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