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2006 年度 実績報告書

人間の情報発信を促進する教示エージェントの対話モデル

研究課題

研究課題/領域番号 18700119
研究機関京都大学

研究代表者

尾関 基行  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助手 (10402744)

キーワード教示エージェント / インタラクション / 作業支援
研究概要

本研究では,人間を見守り,働きかけ,情報発信を促すような場をつくりだす情報メディアを実現するために,情報学の見地から,教師と生徒のノンバーバルインタラクションをモデリングすることを目的としている.18年度は,まず物理的な準備として,1.センシング環境の構築,2.エージェント制御インタフェースの構築を行った.また,それらの設備を使って,3.基本的なインタラクションモデルを組み込み,その効果を調べるための評価実験を行った.以下,具体的な内容を報告する.
1.センシング環境の構築:過去の研究で開発してきた手認識・動作認識に加えて,色ヒストグラムやSIFTといった画像特徴量を使った物体認識の技術を追加した.SIFTとは,画像の種々の変化に強い特徴量であり,近年注目が集まっている手法である.
2.エージェント制御インタフェースの構築:OpenGLを用いて,目線・顔の向き・体の向きの指定と各種表情が制御できるCGエージェントを作成した.また,位置センサで計測した人間の動作を模倣するSony AIBO用制御インタフェースを作成し,Sonyが配布しているAPIでは実現が難しい細やかな動作の生成を行った.
3.基本的なインタラクションモデルの組み込み:人間の内部状態とインタラクションの対応関係を調べる予備実験をCGエージェントを用いて行った.これにより,アクション-リアクションの回数が増えるほど,人間がエージェントの反応の遅れを「自分のことを考えてくれている時間」とみなすことが分かった.また,エージェントからのちょっとした働きかけにより,(システムの認識処理への)人間の協力を引き出すモデルを提案した.評価実験により,典型的な状況において,従来は失敗していた認識の50〜70%が解決されることを示した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 対話型作業支援システムにおけるロボットの補助効果に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      板原達也, 葛岡英明, 山下淳, 山崎敬一, 中村裕一, 尾関基行
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 48・2

      ページ: 949-957

  • [雑誌論文] 人工エージェントとのインタラクションを援用した物本認識システム2007

    • 著者名/発表者名
      宮田康志, 青山秀紀, 尾関基行, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 技術報告 MVE2006-74

      ページ: 19-24

  • [雑誌論文] 作業支援システムにおけるインタラクションのための人工ェージェントの動作設計2007

    • 著者名/発表者名
      青山秀紀, 宮田康志, 尾関基行, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 総合大会

      ページ: A-14-16

  • [雑誌論文] 人工エージェントとのインタラクションを援用した作業支援のための物体認識システム2007

    • 著者名/発表者名
      宮田康志, 青山秀紀, 尾関基行, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 総合大会

      ページ: A-14-17

  • [雑誌論文] Evaluation of Self-Editing Based on Behaviors-for-Attention for Desktop Manipulation Videos2006

    • 著者名/発表者名
      M.Ozeki, Y.Nakamura
    • 雑誌名

      Proc.of IEEE Int'l Conf.on Multimedia and Expo (ICME)

      ページ: MA2-L5.2

  • [雑誌論文] 人工エージェントのノンバーバル表現とメタ表示の関係2006

    • 著者名/発表者名
      尾関基行, 青山秀紀, 中村裕一
    • 雑誌名

      デジタルコンテンツシンポジウム (5月7日)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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