• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

複数の仮想空間をシームレスに接続するマルチビューポートインタフェースに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700122
研究機関大阪大学

研究代表者

清川 清  大阪大学, 学内共同利用施設等, 助教授 (60358869)

キーワード三次元ユーザインタフェース / 仮想空間 / マルチビューポート
研究概要

本研究では、仮想空間で手が届かないか見えない位置にある物体の移動や、そのような地点へのユーザ自身の移動を効率的に行うために、本来の描画領域(ビューポート)とは別に、仮想空間内に枠を作成してその枠内を新たなビューポートとして利用する新しいインタフェースについて研究している。研究項目には、1)マルチビューポートインタフェース(MVI)に関与する複数の座標系相互の従属関係の組み合わせにより分類されるMVIの性質や有用性の網羅的検討、2)状況に応じてユーザが従属関係を対話的に変更可能な操作手法の提供、3)被験者実験を通じた提案手法の有効性検証、などがある。今年度は、下記の2点を実施した。
1)プロトタイプシステムの構築
MVIの検討を行うための基盤となる試作システムを構築した。高性能グラフィックハードウェア、既存設備のヘッドマウントディスプレイ・既存設備の光学式3次元位置センサなどを用いている。仮想物体の把持・移動、プブイマリシーンの移動といった基本的操作に加えて、窓枠の生成・移動・消去、セカンダリシーンの移動、窓枠を通過しての仮想物体のシームレスな瞬間移動、窓枠をユーザが通過してのユーザ自身のシームレスな瞬間移動、のそれぞれの機能を実装した。
2)マルチビューポートインタフェースの構成に関する検討
MVIに関する複数の座標系に注目し、その階層構造のパタンによって定義されるMVIの性質や有用性を検討した。検討結果を用いて、状況に応じて多様な構成が可能な汎用のインタフェースフレームワークを構築した。また、試作システムを用いて、まず、2つの座標系の親子関係について考えられる全てのパタンを検証し、各々の組み合わせの有用性を調査した。次に、5種類の座標系全体が構成する階層構造パタンについて網羅的に検証した。また、主要な階層構造について試作システムを用いて比較実験を行い、ユーザの行動への影響を調査した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] マルチビューポートインタフェースにおける座標系間の関係の有用性についての検証2007

    • 著者名/発表者名
      廣瀬康一, 小川剛史, 清川清, 竹村治雄
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会サイバースベースと仮想都市研究会 CSVC2007-05

      ページ: 25-30

  • [雑誌論文] 複数の仮想空間を操作するマルチビューポートインタフェースのフレームワークの構築2006

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 康一, 小川 剛史, 清川 清, 竹村 治雄
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌 Vol. 11, No. 3

      ページ: 363-370

  • [雑誌論文] マルチビューポートインタフェースにおける座標系間の関係の変更機構の試作と評価2006

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 康一, 小川 剛史, 清川 清, 竹村 治雄
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会第11回大会論文集 Vol. 11

      ページ: 1A1-5

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi