研究概要 |
1.総合的な学習の時間での授業実践例や実践力に関する資料から実践力に関する概念を抽出 これまで記述してきたディジタル化された情報のみを対象とした狭い意味での情報教育の目標とは別に,言葉で表現された情報なども対象としたより基礎的な教育目標に関する概念の抽出を新たに行った. 2.現場の教員,教育委員会から実践力教育の問題点を調査 現場での実践力教育の現状,その成果,従来の他教科との差異という観点からの困難な点,などをインタビューして現在の問題点を整理した. 3.実践力育成のためにより適切な授業設計プロセスのモデル化 従来の授業設計プロセスとの違いを明確にした実践力の育成に適した授業設計プロセスモデルを構築した. 4.提案する授業設計プロセスモデルの評価 すでに実践力の育成を実践している教員,これから取り組んでいこうとしている教員に対してこのモデルが授業設計をスムーズに進める効果があるのかを検証した. 5.実践力教育を支援するための教育・研究機開からの情報の収集 情報教育や総合的な学習の時間に関して現場の教員を様々な観点から支援する情報が実践力の教育に対してどのような観点からの支援を目的としているのかを整理し分類した. 6.支援情報に対するオントロジーを基盤としたメタデータの記述 5.で収集した支援情報に対して,1.で記述したオントロジーを基盤としてセマンティックWeb技術に基づいたメタデータを記述した.このメタデータ記述によって,教育目標とその他の概念が混在した情報に対して教育目標概念に特化したオントロジーの観点を強調して提示することが可能となる.また,別の機関から提供されている別の観点からの支援情報について,オントロジーを中心として結合させることも可能となり,より幅広い情報を提供することが可能となる.
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